スタッフのおすすめ
- 仕事は断ってもいい
中澤 正裕「仕事ができない人だと思われてしまう」「断ったら嫌われてしまうのではないか」「上司やお客様に言われたことはすべて従うのが仕事だ」そんな考えがどこかにあるかもしれません。
上手に断る公式は「感謝+理由+断り+代替案」です。
- 感謝…最初に感謝の気持ちを伝える
- 理由…自分の状況や考えを話す
- 断る…断り、残念さや謝罪を付け加える
- 代替案…埋め合わせたい気持ちや、具体的な代替案を示す
- お金・時間・健康のバランスを意識して行動しよう。
丹下 優子DIE WITH ZERO(ゼロで死ぬ)という本より。
資産を残して死ぬということは、その分タダ働きをしたということもできる。
無駄遣いせよという訳ではないし、将来が不安というのも現実だが、それぞれの年齢でしか経験できないことがあるのも事実。
金・時間・健康は有限であることを意識して、今とこれからの行動を考えてみよう。
- 円を持って日本で生きるということ
工藤 正悟- 外貨を持たずに円を持つということは、FXで全財産を円で持つことである=円に全振りしている状態
円の価値が下がれば持っている財産の価値も下がる、今の円安の状況 - アイフォンはアイフォン12から販売価格は799ドルのまま変えていないが、円安の影響で購入価格は上がっている
- 大正時代から続くかまぼこ屋が倒産
その原因は輸入魚が戦争により手に入らない、国産魚は海外に高く売られるため回ってしまうので手に入らなくなっている - 円に全振りしているという状況は、日本国内で生きていれば困らないというわけではない
金が金を稼ぐ時代ならば、金に色を付ける意識を高めてもよいのではないでしょうか。
良い悪いの話ではなく、意識の問題である。
- 外貨を持たずに円を持つということは、FXで全財産を円で持つことである=円に全振りしている状態
- フィルターバブルを意識する
竹内 純子ネットでみる情報は、自分の検索履歴が利用され、利用者の好みに合わないと思われる情報は表示されなくなってきています。
無意識にそれまでの自身と似た価値観のバブルの中に入った状態になってしまう=フィルターバブルといいます。ネットを使って情報を増やせたと思っても偏っている場合があるのです。
フィルターバブルにより自分の知りたい情報が優先的に選ばれて届く事は非常に助かります。ただ、もし自分の価値観とちがうものや、新しい情報を探しているときには、フィルターがかかっているということを意識してみると良いそうです。
履歴を残さないモードで使う、複数のメディアを使う、本屋にいく等ネットだけに頼らない経験が薦められています。先日聞いたのは、1、2時間予定があいた時「普段の自分では一生しないようなこと」をしてみるというものです。
40代の男性は思い立って巣鴨に行き、高齢者の多い喫茶店で1時間過ごしたところ、とても刺激があったそうです。ネットばかりではなく、今までやったことがないことや、やりたいと思っていなかったことをやってみたり、自分の枠にはまらず行動して得られるものは大切なのかなと思いました
- ボールを転がすようにスタートする
土肥 宏行仕事や勉強はゼロからスターとする時が一番大変です。
「眠かったり」「行きたくなかったり」やり始めが一番大変。
努力をやり続けるプロといえば受験生。
そのテクニックに「ちょっと残し効果」というものがあります。
「区切りのいいところ」まで終わらせず、ちょっとだけ「続き」を残しておいて、翌日その「続き」を始めるやり方。
問題を解いたら丸付をせずにその日は眠ってしまう。
そうすると朝になってあの問題はあっていたのか気になります。
丸付は大変なことではないので、それだけはやろうという気になります。
間違っていたらなんでだ?と勉強を続けられるし、全問正解ならよしこのまま頑張ろうとなる。ボールはある程度の力をこめれば転がってくれますが最初の力が弱いと転がってくれません。
最初の一歩が一番肝心です。
- ノスタルジーを感じる
堺 友樹ノスタルジーとは懐かしいと感じることをいい、最近では以前のパッケージやCMを使って広告に使用されることもある。
懐かしいには2種類あり、『自分の経験に基づく懐かしさ』と『歴史的な懐かしさ』である。
ノスタルジーには自己肯定ややる気を起こしたり、孤独感を感じなくなるなどの効果もあり、脳科学的には脳を活性化させる効果がある。
たまには懐かしいと感じるものに触れてみるのも良いと思う。
- 正しいリスペクトの方法
山村 佳恵リスペクトは他人を尊敬する、相手の価値を認めるということ。
他人をリスペクトできないと自身の内面の成長がとまり、間違った方向にいっても軌道修正ができない。
しかし相手をリスペクトし過ぎてもデメリットがある。
相手への尊敬の気持ちが畏れへと変化し実力を出せないからだ。WBCの決勝前に大谷選手が言っていたが、勝つためには相手への憧れを捨てることも時には必要となる。
一番正しいリスペクトの方法とは相手の価値を認めつつも自分の能力も十分に評価することだ。
- パレートの法則(2:8の法則)
中澤 正裕具体的には、
「売上の8割は全顧客のうち2割で生み出されている」
「会社の利益の8割は2割の従業員で構成されている」
などと、物事が構成されている割合についての法則です。この法則に倣うと、注力するポイントを考えて行動する癖をつけることが重要だと思います。
反対に、ロングテールの法則というものもあります。
グラフにした際に2割の部分が「尾」に見えることからそう言われています。
こちらは2割が重要であるという考えです。二つの法則から考えられることは、どこに力を入れるか考えること、また、そのバランスが大事であるのではないかと思います。
- 出会いは一瞬のオーディション
丹下 優子あるオーディション番組で素晴らしいパフォーマンスをした女性がいたが、完成した時には制限時間を過ぎてしまっていたので失格となった。厳しいようだがそれもまた現実。
じっくりと交渉する場合もあれば、時には限られた時間の中で結果を出さなければいけないこともある。仕事や出会いにおいても「絶対に今日のこのアポイントで決める!」というような気概で臨むことで成果を生みだすこともあるのだと、覚えておきたい。
- 十回勝負すると素人は六勝四敗を狙う。
玄人は一勝九敗でも勝つように張る
工藤 正悟素人はとにかく目の前の勝ちを欲するが、玄人は常に回収率を気にして勝てる手を打つということである。
1/4で起きうる勝ちならば、回収率4倍~6倍の手に賭けなければ勝てないということである。
似たような言葉はいくつもある。
- 小役では上がる者は勝てない
- 業績の悪い営業マンは小さい契約をこなす
- サボタージュマニュアルの「細部にこだわる」
- 大きな勝ちを取るためには勝てる手で勝負しなければならない
- 新しいリーダーシップ
竹内 純子リーダーシップはチームを引っ張る才能というイメージだが「新しいリーダーシップ」は「成果を産むために他者に影響を与える能力」となるそうだ。
ポイントは
- 全員が発揮でき
- 陰から支える行動も当てはまる
- 学習可能
例えば仕事で「管理職の責任だ、なんとかして欲しい」と苦情を考えるのではなく「自分の得意なことで何かできないか」と提案にしたり、それを手助けするのがリーダーシップだそうです。
役職に関係なく頼ったり頼られたりすることで、一人のプレッシャーも軽減できる。新しいリーダーシップを学習するには「行動したあとフィードバックを自分からもらいにいく」のが鉄則で、誰が、どんな時に(状況)どんなことをした(行動)のでこうなった(影響)と伝えるといい。
ほめたり改善のためのフィードバックで相手に良くなってもらえば、誰でも新しいリーダーシップを伸ばすことができる。
- エンタメ化する
江原 智恵子人は楽しいこと、興味のあることなど自分の欲求を満たしてくれるものに積極的にお金を使う傾向にあると思います。
最近「推し活」という言葉をよく耳にします。
自分の好きなアイドルや俳優、歌手などを応援するためにイベントに参加したり、グッズを購入したりして一生懸命「推し」に貢献します。「推し」に対する投資は惜しみません。
エンタメは人が生きる上で絶対に必要なものではありませんが、幸福感を感じながら生きるうえでは欠かせないものだと思います。
私たちの仕事においても何か「エンタメ要素」を取り入れることができないか考えてみるのもいいのかなと思います。
- 相手が決断しやすい選択肢を提示する
江原 智恵子仕事において、お客様に何かを説明して決断していただくという場面は多くあると思います。
説明の内容が専門的な内容だったりすると、説明時間が長くなり、結局重要なポイントは何なのかが相手に伝わらなかったということはないでしょうか?
そうすると、長々説明したものの、結局どうすればいいのかわからず決断できない、という状況になってしまうと思います。 なるべくシンプルにわかりやすく説明し、内容を理解していただいたうえで、お客様自身で納得した決断をしてもらうためには、相手が決断しやすい選択肢を提示することが大事だと思います。
- 酒を飲むな!
土肥 宏行南米大陸の最南端パタゴニア地区にヤーガン族という先住民が生活をしていました。先日その最後の一人が亡くなり、民族が滅びました。
生前その最後の一人である女性に、絶滅してしまう民族として、生き残っている人に何か言いたいことはありますか?と聞いたところ「酒を飲むな!」と答えたそうです。
菌が育たない地域のため酒は無かった。そこに西洋の文化が入ってきた。酒がないところへ酒が入ってきて、男たちが酒におぼれ働かなくなり、保護されて生きるようになり、民族が立ちいかなくなったということだ。
同じようなことが他の民族にもみられる。北極圏のイヌイット。カナダ政府が定住を進めた。
狩猟民族は生きていく手段を奪われ政府からの援助に頼ることになる。その金は酒代に消えていく。働かなくなると民族は滅びてしまう。
極端な例で教訓にならないと思うが、せめて我々は働いて真面目に生きていきたいと思う。
- 協調性の恐ろしさ
堺 友樹人間には協調性というものが備わっている。協調性は他と協力しながら物事を成し遂げる力であり、特に日本人には顕著にそういう性格である。良い意味で言われることも多いが、実は協調性には恐ろしい一面があるそう。
協調性では他と協力しながら物事を成し遂げるのであるが、この他というものについて一定の線引をしてしまう。例えば、自国民と外国人というように、人種という観点で線引してしまえば、自国を守るために他国と戦うということは協調性では成立してしまう。
現在、多様化社会と言われており、個々の主張を全体の主張となるような事も起きている。そもそも協調性とは、他と協力できるという点とそれ以外の他を攻撃するという点のそれぞれがあることを認識したほうが良い。他を認めることで、それ以外の他という範囲を広げて物事を考えてみてはどうか?
- 王道パターンと品質の確信がリピーターを生む
山村 佳恵インド映画RRRがアカデミー賞を受賞しました。映画RRRは2回以上観に行ったリピーターが多いそうです。
リピーターを生むのは二つの要因があります。
- 品質の確信
RRRの前作の映画も面白かったので、RRRも面白いだろうと品質に確信を持った人が多くリピーターになった - 王道パターンであること
映画に関していえば、映画の王道パターンは「友情」「バトル」「ハッピーエンド」です。
RRRはまさにこの王道ストーリーでした。
王道ではない映画作品やサービスも評価されることはありますが、リピーターにはなりにくいです。世の中のヒット商品やヒットしている作品の理由を分析すると新しい発見があるかもしれないです。
- 品質の確信
- コスパの悪さを追求する
山村 佳恵最近はコスパが良いものが正義とされています。
そして逆にコスパが悪いものは敬遠される傾向にあります。
しかしコスパが悪いものを好む人たちも一定数います。
鹿児島県にある猫カフェはネコハラ(ネコハラスメント)を受けられることで有名です。そこでは猫に作業を邪魔されながらもお客さんたちの満足度は非常に高く、コスパが良いことが必ずしも万人受けすることがあるとは限らないと言えます。
むしろコスパが悪くて遠回りや負荷が存在するからこそ、体験自体が味わい深いものになるとも言えます。
コスパアップの追求はAIに任せて、人間はコスパの悪さを追求することで新しいアイディアが生まれてくるかもしれません。
- 伝え方が9割
中澤 正裕絶妙な切り返しや言い回しは、皆さんも日常生活で目にしているのではないかと思います。
例えば、エレベーターの混雑を緩和するために、「階段に消費カロリーの表示をする」、「トイレをきれいに使って下さい。」⇒「いつもきれいに使っていただきありがとうございます。」など、お願いする側の主張だけでは、受け手に関心を持ってもらえません。
伝え方を変えることで受け手の印象が大きく変わります。
この技術はもって生まれた才能ではなく、トレーニングで身につくものだそうです。
- 大切なことを決めて優先させよう。
丹下 優子ガラス瓶に、ゴルフボール→小石→砂の順番なら入れることができる。
逆ではどうか?砂を先に入れてしまってはゴルフボールが入る空間はなくなる。
ゴルフボールは「大切なもの」砂は「日常の些細な事柄」
些細な事柄を優先していては、大切なことに使う時間も余裕もなくなってしまう。
大切なことを優先しよう。
- 一歩引いて普通の意見を考える
工藤 正悟- 地球温暖化のコップの中の氷水」論、水に浸かっている部分の氷が溶けても海面は上昇しませんが、氷が溶けるほどには暑くなっています。
- 米のとぎ汁を魚が住める水に戻すためには、米のとぎ汁の600倍の水で薄めないといけませんないので米のとぎ汁は良くない!海に出た時に600倍に薄めることは難しいのでしょうか?
- 令和5年4月から、隣地の木の枝が自宅に侵入していた場合、隣人に許可なく枝を切っても良いこととなりました。枝の処分費用は隣人に請求できます。隣人は処分費用を払うのでしょうか?
人は新しい知識をうのみにする傾向があり、自身で調べた情報は正しいものと思い込む傾向もあります。またSNS普及により、同じ意見の情報を何度も聞いてより信じるエコーチェンバーという現状も起きています。
一歩引いて、普通の意見を考えないと、偏ったことを言う人間になってしまいます。
- ロボットとの働き方
竹内 純子コロナを機に飲食店のサービスが変わり、タブレット注文やセルフレジが導入された。
すかいらーくは配膳のねこ型ロボットが導入され、かわいいだけでなく良い効果がでている。
お客さん:待ち時間が減る・スタッフ:顧客サービスに集中できる・経営者:雇用維持。一年半で3000台を2100の店舗に導入し、ランチの回転率が向上、片付け時間とスタッフの歩行数が減少、一日あたり一時間生産性が向上した。
すかいらーくで働いている人はロボットは「まあ助かる」程度に感じていたそが、一週間不調で使えなくなり人が配膳するスタイルに戻したところ、料理を運んだ時お客さんに文句を言われたり無視をされたりして、強いストレスを受けていたことに気づいたそうだ。
もしかするとお客さんにとってもロボットから受け取る方が気が楽かもしれない。すかいらーくは「ITデジタルは決して万能ではなく、お客様に必要とされるサービスはなにかを常に考え、気づき、行動できる人財を育てることが重要」と言っている。
現場ではロボットを導入するだけでなく、どうしたら更に改善ができるのかということで日々オペレーションが更新されている。
人手の少なくなる日本をロボット活用の先進国にするため、国内の経験をもとに海外の店舗へ展開している。
- いらないこと、やらなくていいことを探す
竹内 純子タイムマネジメントの考え方です。
部署や組織全体で「業務の中でいらないことはないか」という意識するのが大切。
いらないことを見つけるポイントは
- 過剰品質…資料を作り込みすぎていないか、運用ルールが過多になっていないか
- コミュニケーション…毎日の報告会が長時間になっているなど過剰ではないか
- 工程や分業…工程が複雑だとミスが発生する
いらないものがみつかったら自動化・標準化、廃止を検討します。
廃止前にその成果物はなにか?なぜその業務を実施しているか?トラブルにならないか?なぜ廃止されていないのか?といった検討をし、一度仮でやめて実害を把握します。こういったいらないことをやめるのも大切な仕事だと思います。
- マニュアルに固執しすぎない
江原 智恵子マニュアルは、一定品質のサービスを提供するためや、効率の面からも必要だと思います。
しかし、マニュアルに固執しすぎないことも時には必要だと思います。マニュアルを守ることを第一優先にしてしまうと、その場の状況に応じた臨機応変な対応ができなくなってしまいます。
又、マニュアル感を出しすぎると、人間味や温かみがなくなってしまうと思います。マニュアルを守りつつ、その場の状況に応じた臨機応変な対応と、さりげない心遣いができるようになりたいと思います。
- 行動力を高めるためには気分をコントロールする
土肥 宏行すぐに動く、行動する。
わかっていても直ぐに行動を起こせません。ほとんどの人が同じです。
よくモチベーションは高いのに行動が伴わないことがよくあります。
優勝したい、結果を出したいというモチベーションが高ければゴールを達成するために動くことができます。しかしちょっとしたことでやる気が削がれたり、急にめんどくさくなったりします。
気分が乗っていなければ全てのやる気が無くなってしまうからです。どうやら人の行動力はモチベーションが支配しているのではなく、気分で決まるようです。
気分をキープできれば行動できると思えてきます。前向きな、リラックスした気分をコントロールすることが鍵となるようです。
- やってみてから考える
堺 友樹新しいことを始めるときに、緻密に計画を立てて行うことが多いと思います。
しかし、計画通りに行くことは、ほぼあり得ません。『計画倒れ』なんて言葉がある通り、計画を立てれば立てるほど、失敗してしまいます。
逆に、行き当たりばったりだとどうでしょう?
なんか自分の思ったこととは違って、失敗したという経験はありませんか?新しいことを始めるときに、頭で考えるよりまずスタートしてから見えてくる課題を見つけましょう。
- 自分の頭で考え続ける
山村 佳恵ChatGPTというAIが話題になっています。
これまでgoogleやyahooの検索は既にある答えを引っ張ってくるのに対し、このAIはこれ作ってと依頼すれば、ないものを作ってくれるというのが大きな違いです。
また、学習能力がありますので、ユーザーと何度か会話をするうちにユーザーの好みを理解します。最終的にはユーザーにとって大変心地の良い会話ができるようになります。このため今後、人間の一番の理解者はAIになるとも言われています。
他人とコミニケーションしたり、自分で答えを模索することは脳に負荷のかかることですが、脳も筋肉ですので筋トレ(負荷をかける)をしないと退化します。
AIと共存する社会では自分の脳に負荷をかけた生活をしているのかをたびたび確認する必要があるのかもしれません。
- ピークエンドの法則
中澤 正裕人の印象は、その時の最高潮(ピーク)のときと、物事の終わり(エンド)の時で決まるという法則です。
話の締めくくりをだらだらと話すと何を伝えたかったか自分でもよく分からず、聞き手も何を聞いていたかよく分からないという感想になります。
ビジネスの面からみて、話のピークをどこに持ってくるか、最後に伝えたいとこはなにか、意識してみてください。
- 大きな要求の後に、本来のお願いをする
丹下 優子ドアインザフェイスという交渉術。
最初に少し無理な要求をして断られたあとに、それより小さいお願いをすると承諾され易くなる。
相手からすると、断ってしまったという罪悪感と、言いなりにならずこちらも交渉した結果という満足感があるため。日常生活や仕事で活用したいが、ポイントは、先方になんだかうまく転がされた?と思われないようにすること。
実はこの交渉術に、こちらが乗せられていることもあるかも?
- ずっと働く幸せ
工藤 正悟定年後に働くメリットを整理しましょう
- 働かなくなると体調が悪くなる
- 働いている間→交感神経が優位→血流が良い
- 働いていない間→副交感神経が優位→血流が悪い
- 退職してから気づく、会社は天国
人と交流を持てる、名前を呼んでもらえる - 「毎日忙しい」を維持したいプライド
暇はダメ、忙しいが正義という価値観から抜け出せない→忙しさを取り繕うためによく分からない事に一生懸命になる - 年収、平均200万ダウン
- 労働満足度
65歳以上のみが満足度50%超
お金のためよりも奉仕の心 - 80代のアンケート、人生で最も大切にすべき相手は配偶者が65%
だが、夫婦は「ムカつきあうペア」である
→会社という逃げ道を作る
- 働かなくなると体調が悪くなる
- プロダクトを売らない
竹内 純子ホームワインという「自宅に届くワインスクール」のサブスクサービスを立ち上げた岡前さんの言葉。
大学在学中にリリースし8ヶ月で黒字になり、継続会員は2500名。
「ワインの知識を体系的に身に付けたい」というニッチなユーザーにターゲットを絞る。
成功の秘訣は- 十分な顧客単価
- 高い継続率
- 顧客獲得にコストをかけすぎないこと。
そして一番大事なのはただプロダクトを売るのではなく、顧客の深い課題を解決するサービスを提供すること。
そのためにオリジナルのプロダクトを開発。
通常サブスクは数ヶ月で辞めてしまうが、ホームワインでは希少ワインを購入できるなど感動体験を提供し続け、継続率が高く会員から紹介される人も増え、顧客獲得のコストも下げている。
- 歴史が証明している
土肥 宏行WBCの監督を務める栗山監督。
彼のもとに大谷選手やダルビッシュ選手がしたって集まってきます。
栗山監督はどういう監督なのでしょうか。
彼は選手を成長させ、輝かせるのが監督の一番の仕事だと言っています。
その考えのもとになる一つに「貞観政要」という中国(唐)の書物があるようです。一つの例に皇帝・太宗が治めた貞観の時代、城の門には石段が2段しかなかったといいます。
それで守りは大丈夫だったかというと、本当に愛情を持って民に尽くしている王であれば、民が守ってくれるから大丈夫だという話です。物事を成すには、上に立つ者が人々に尽くさなければならないことを、歴史は証明しているわけで、だからこそ僕も監督として、どうすれば選手にとって一番いいことなのか、ということだけを信じ考え続けてきたようです。
- 自己新記録を更新する
江原 智恵子いきなりナンバーワンを目指すより、自己新記録の更新を目指す方が良い結果を出せるようです。
高いチャレンジ精神は良いことですが、あまりに自分の実力からかけ離れた高い目標を掲げると、途中で挫折する可能性が高くなります。
それよりも着実に自己新記録の更新を達成していくことで大きな喜びと達成感を得る事ができ、そしてそれは次の目標へチャレンジするやる気をかきたててくれるという好循環を生みます。
自分自身で成長を感じることができれば、それが一番の自信になると思います。
自分自身への挑戦が強い自分を作り上げることにつながるため、自分のペースで一歩ずつレベルアップしていきましょう。
- 仕事を楽しむ
堺 友樹仕事を楽しむには、3つのポイントがあるそうです。
- 職場環境・プライベート環境に気を遣う
仕事をする上で躓いたり、疑問に思ったりすることがある。それを解決できる上司や同僚を持つ。言い換えると、新しく社員が入ったときに我々がそのように接しなければならないと思う。 - 他人を気にしない
他の人は出来るのに私にはできない。こういうものは絶対に出てきますが、焦らないこと。自分にしかできないことは絶対にあります。人間は様々ですから、全てが得意という人はいないし、全てが苦手という人もいない。
その人にしかできないことを見つけることも必要。 - 気の抜ける時間を持つ
常に気を張っていると精神的にも肉体的にも疲れてきます。
相手が気を張り詰めているなと思ったら、何か気が抜けるものを提供することも必要。
- 職場環境・プライベート環境に気を遣う
- 最善を導くには改善を積み重ねる
中澤 正裕0から何かを作り出すのは非常に難しく、いきなり画期的な商品やサービスの提供を目指すのは凡人には難しいです。
数年前のスマートフォンも現在の機能と比べて考えてみると、完全なものではなかったと感じると思います。最善のサービスや商品を提供するには、まず動きだすこと、そこから世の中に必要とされるものを目指してアップデートしていくことが重要であるのではないでしょうか。
- 感じたら動いて(行動して)みよう
丹下 優子感動とは感じて動くこと。
伝える側としても何かを伝えた時、相手に響きさらに行動を伴ってくれたらとても嬉しいもの。
止めても軌道修正してもいい。心に感じることがあった時、素直に行動に移せる姿勢は、仕事や物事の成果にも通ずるものがあるように思う。
- 一生懸命だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳が出る
工藤 正悟武田信玄の言葉です。
ぜひ自戒の念として覚えておきたい言葉です。一生懸命と言う言葉は元々一所懸命という言葉でした。
昔、武士が賜った一ヶ所の領地を命懸けで守り、それを生活の頼りにして生きたことが由来です。仕事も社会から認められた自身の領域だとすれば、この領域を生活の頼りとしている私達も同じかもしれません。
最近では一生懸命で働くことが古いというような風潮がありますが、無茶な働き方をすることと一生懸命に働くことは違います。
一生懸命に夢中に働くことが良いとされる世の中を願います。
- コックさんが教える「サバイバル力」をつける方法
江原 智恵子一流レストランの調理場では、ベテランコックが新人に料理の味付けを手取り足取り教えたりはしません。
新人は洗い場に回ってきた鍋やフライパンに残ったソースを自分の下で舐めて味を覚えていきます。
と言っても、舐めただけではどの調味料をどれだけ配合したのかわかりません。それについては「自分で考える」しかありません。
人に教えてもらうことを前提にしていると、自分の頭で考えることができないマニュアル人間になってしまいます。考える力をつければどこに行っても通用する人間になれると思います。
どうやったらもっとうまくいくかなど、思考省略せず自分の頭で考え、自分で気づくことが大事だと思います。
- 自分でやれる「初」がないか探してみる
土肥 宏行仕事はあえて「初」を狙うのがおすすめ。
今までやってなかったもの。この先利益になりそうなもの。
世の中に必要とされているもの。
そんな条件を満たすことができれば小さな成果でもたいへん目立つ。
成功すれば第一人者なれる。そもそも失敗した前例がないので強く反対されることもないし、過度の期待もかけられない。
だけど成功すれば第一人者「初」をとりにいくことは、ローリスクハイリターン。
まるまると言えば土肥というようになれれば、第一人者は圧倒的なアドバンテージを手に入れることができる。
自分でやれる「初」がないか探してみよう
- 命の授業
堺 友樹ゴルゴ松本さんが少年院などで慈善授業として行っている「命の授業」
生きるのは難しい、という【難】という漢字に、困る・苦しい・災いを付けると、【困難】【苦難】【災難】という字になる。
これら難がないものを【無難】といい無難な人生という言葉で使うことがある。反対に困難・苦難・災難が有る人生を【有難】という字になり、【ありがたい】と読む。
無難な人生より有難な人生の方が、『有難い人生』であると考えると、困難・苦難・災難に対する考え方も変わるかもしれません。
- プレミアムな印象を与える
山村 佳恵商品企画に心理学が使われているそうです。
代表的な例としてはビールのザ・プレミアム・モルツです。
名前にプレミアムがつくということで、相手に高級感と特別感を与えて、実際に世間では年末年始のギフトにもふさわしい高級なイメージが定着しています。さらにそのイメージを押し上げるために価格帯も他のビールよりも高めに設定されています。
このザ・プレミアム・モルツのように相手の目線を意識してサービスに特別感をもってらうということはどんな職種でも大事な要素であると感じました。
- ゲームに熱中する理由
中澤 正裕時間を忘れてゲームにのめりこんだ経験はありますか。
ゲームには目標達成と成長実感があることで本能的にハマる仕組みになっているそうです。
名前を付けて、アイテムを獲得して、ボスを倒すなど、成長を感じるタイミングが多く、人間が能動的に動くポイントが散りばめられています。
日常で思い返しても一日ごとに振り返りをしないため、自分は何が成長しているのかなかなか思いつきませんでした。仕事に熱中するには日々の振り返りを行い、成長実感や目標達成などに意識を向ける必要があるのではないかと思います。
- すべらない話し手になろう
丹下 優子すべらない話という人気番組があるが、日常においてのすべらない話(上手な話し方)とは、『適切な時に適切な内容を適切な時間』で話せること。/p>
一方で聞き手に回る時もこのポイントを使って、相手にいかに気持ちよく話してもらうかを意識しよう。
そして、すべらない話し手・すべらない聞き手を目指そう。
- 仕事のモチベーションアップとダウン
工藤 正悟◆アップ
- 進捗を感じられると仕事に対する充実感を得る
- 仕事のモチベーションを高めるのに一番影響がある要素は「やりがいのある仕事が前に進んでいることを感じること」であった。
- やりがいのある仕事とは、「仕事が何にとって、誰にとって価値のあること」だと自身が認識することである
- より進捗を進めるには
- タイプの違う人と隣の席になる
- オフィスワーカーの生産性の調査。質を大事にするタイプと量を大事にするタイプを隣の席にすると生産性が上がった
◆ダウン
- 仕事に制限が多い、裁量権がない、役割が曖昧なのはモチベーションを下げる
- ネガティブは伝播する
ネガティブな人が隣の席になるだけで生産性がダウンする
- 進捗を感じられると仕事に対する充実感を得る
- 限りある時間の使い方
竹内 純子「限りある時間の使い方」と言うのは本のタイトルです。
現代人は、限られた時間のなかで、忙しく過ごしています。
忙しいと感じる原因は、単純に時間の問題ではなく「やりたいことができていない」と感じることだそうです。
解決策は効率化ではなく「自分には時間の限界がある」という事実を受け入れ、やらないことを決めて「重要なことだけ」を意識的に選んでやるようにすることです。よく使われる例えとしては、瓶に大きな石をまず詰めてから隙間に小石や砂を詰めていくというものがあります。
ここでいう大きな石とは、自分とって最優先のことです。
小石や砂は、それに比べればどうでもいいことです。
初めに小石や砂を詰めていくと、後から大きな石を入れようとしても入りません。
つまり、どうでもいいことを先にやってしまうと、本当に重要なことができなくなってしまうという例えです。やらないことを決めてやるべきことを減らす3つの方法が紹介されていました。
- まず自分のやりたいことができる時間を先にスケジュールに入れる
- 「進行中」のタスクは3つまでに制限する。3つのうち1つが完了するまで他は追加できない
- 優先度が「中」のもの(やってもやらなくてもいいもの)はやりたくても先延ばしにしたり、やらないという選択をする このような考えで重要なことを絞り、自分のスケジュールを緩めて、余白の時間を作るのが良いそうです。
また、やりたいことリストの上限は10まで、と数を決めて、それ以上リストを増やさないようにするのも効果的だそうです。
- 信頼残高を増やす
竹内 純子「7つの習慣」という本にあるが、人の評価は、多くの場合成果だけでなく「信頼残高」が大きいそうだ。
信頼は銀行口座のようなもので、人の信頼を得ると増え、残高が多いほど相手から安心感をもってもらえる。信頼残高を増やすには、簡単な言葉でいうと
- 礼儀を守る
- 結果を出す
- 不言実行
- 相手の話をよく聞く
- 悪口を言わない
- 相手のために時間などの犠牲をはらう
- 自分がされて嫌なことは他人にしない、となる。
信頼は心構えや言葉ではなく、行動からしか生まれないということがわかる。
信頼残高を増やすことで、円滑に仕事ができるようになると思う。
- 迷ったままだと不安が消えない
江原 智恵子「覚悟」という言葉は仏教用語で、「迷いから覚めて、真理を悟る」という意味があります。
覚悟がないということは、正に迷いの中にあるということです。
迷いの中にあると不安になります。
つまり、迷っていてはいつまでたっても不安が消えないということです。では、どうすれば迷いから脱することができるのかというと、基本姿勢として「素直になること」だそうです。
この素直とは、松下幸之助さんが言っている「とらわれない」ということです。自分の都合、欲、プライドにとらわれないことで、本当にやりたいこと、大事な事が見えてくるのだと思います。
又、覚悟をもって生きることで迷いがなくなり、不安も消えていくのだと思います。
- 頭を使う時には、頭を使わない行動をちょい足しすると効率が良くなる
土肥 宏行脳に関するある実験です。
あるグループを「いたずら書きのように図形をなぞりながら話を聞いてもらうグループ」と「何もせず話を聞いてもらうグループ」に分けて話を聞いてもらいました。
その結果「図形をなぞりながら話を聞くグループ」の方が30%ほど記憶していた内容が多かったようです。
脳の集中力は持続力がないと言われており、一定量を使い切ると情報処理が止まってしまいます。
時間がたつと脳は飽きてしまうのです。また脳は無意識下であれば複数のことを並行して処理することが得意だという特長もあります。
1か所に集中するより分散されている方がよく働くのだそうです。ちなみにいたずら書きでも脳には刺激が行きます。
今回の実験では、このことが脳のエネルギーを分散させ集中力を長持ちさせることになった結果と考えられます根を詰めすぎてじっくり考えすぎることは、脳の特徴からすると時には考え物かと思います。
ぼーっとしたり、休憩をはさんでみることが逆に良い結果を得る時もあるのではないかと思わされました。
- リスキリングについて
堺 友樹最近、リスキリングという言葉をよく耳にします。
日本語では学び直し・再教育という言葉で訳されますが、近年のテクノロジーの発展やDXの推進により、従業員の従来のスキルに加えて新たなスキルの習得を意味します。
欧米では一般化しているようですが、日本ではまだまだ認知が低いようです。我々の仕事においても、高度なコンサルティング力を付け、そこにITも含めた対応が望まれるのではないかと思っています。
ただし、目的は生産性向上であって、DX対応人材の育成が目的でないことも注意すべきところです。
- すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる
山村 佳恵最先端のすぐに役に立つ知識ばかりに注力していては、そういった知識はすぐに廃れてしまいます。
一般教養は実生活ではすぐに役に立たない学問ですが、答えのない学問ですので自らルールをつくり、自ら答えを導くという力が身に付きます。
現代の日本人は一般教養を学んできた時間が欧米人と比べて格段に少ないそうです。
そしてこのことが最近日本の企業が海外企業に圧倒されている原因の一つだと言われています。日本企業は既存の枠組みの中で良いものを創り出すのは得意ですが、今はルールがコロナやグローバル化で崩壊している状態です。
このゼロの状態からルールを創り出せない企業が今海外企業に圧倒されているということです。