SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(令和4年10月)
- 信頼残高を増やす
竹内 純子「7つの習慣」という本にあるが、人の評価は、多くの場合成果だけでなく「信頼残高」が大きいそうだ。
信頼は銀行口座のようなもので、人の信頼を得ると増え、残高が多いほど相手から安心感をもってもらえる。信頼残高を増やすには、簡単な言葉でいうと
- 礼儀を守る
- 結果を出す
- 不言実行
- 相手の話をよく聞く
- 悪口を言わない
- 相手のために時間などの犠牲をはらう
- 自分がされて嫌なことは他人にしない、となる。
信頼は心構えや言葉ではなく、行動からしか生まれないということがわかる。
信頼残高を増やすことで、円滑に仕事ができるようになると思う。
- 迷ったままだと不安が消えない
江原 智恵子「覚悟」という言葉は仏教用語で、「迷いから覚めて、真理を悟る」という意味があります。
覚悟がないということは、正に迷いの中にあるということです。
迷いの中にあると不安になります。
つまり、迷っていてはいつまでたっても不安が消えないということです。では、どうすれば迷いから脱することができるのかというと、基本姿勢として「素直になること」だそうです。
この素直とは、松下幸之助さんが言っている「とらわれない」ということです。自分の都合、欲、プライドにとらわれないことで、本当にやりたいこと、大事な事が見えてくるのだと思います。
又、覚悟をもって生きることで迷いがなくなり、不安も消えていくのだと思います。
- 頭を使う時には、頭を使わない行動をちょい足しすると効率が良くなる
土肥 宏行脳に関するある実験です。
あるグループを「いたずら書きのように図形をなぞりながら話を聞いてもらうグループ」と「何もせず話を聞いてもらうグループ」に分けて話を聞いてもらいました。
その結果「図形をなぞりながら話を聞くグループ」の方が30%ほど記憶していた内容が多かったようです。
脳の集中力は持続力がないと言われており、一定量を使い切ると情報処理が止まってしまいます。
時間がたつと脳は飽きてしまうのです。また脳は無意識下であれば複数のことを並行して処理することが得意だという特長もあります。
1か所に集中するより分散されている方がよく働くのだそうです。ちなみにいたずら書きでも脳には刺激が行きます。
今回の実験では、このことが脳のエネルギーを分散させ集中力を長持ちさせることになった結果と考えられます根を詰めすぎてじっくり考えすぎることは、脳の特徴からすると時には考え物かと思います。
ぼーっとしたり、休憩をはさんでみることが逆に良い結果を得る時もあるのではないかと思わされました。
- リスキリングについて
堺 友樹最近、リスキリングという言葉をよく耳にします。
日本語では学び直し・再教育という言葉で訳されますが、近年のテクノロジーの発展やDXの推進により、従業員の従来のスキルに加えて新たなスキルの習得を意味します。
欧米では一般化しているようですが、日本ではまだまだ認知が低いようです。我々の仕事においても、高度なコンサルティング力を付け、そこにITも含めた対応が望まれるのではないかと思っています。
ただし、目的は生産性向上であって、DX対応人材の育成が目的でないことも注意すべきところです。
- すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる
山村 佳恵最先端のすぐに役に立つ知識ばかりに注力していては、そういった知識はすぐに廃れてしまいます。
一般教養は実生活ではすぐに役に立たない学問ですが、答えのない学問ですので自らルールをつくり、自ら答えを導くという力が身に付きます。
現代の日本人は一般教養を学んできた時間が欧米人と比べて格段に少ないそうです。
そしてこのことが最近日本の企業が海外企業に圧倒されている原因の一つだと言われています。日本企業は既存の枠組みの中で良いものを創り出すのは得意ですが、今はルールがコロナやグローバル化で崩壊している状態です。
このゼロの状態からルールを創り出せない企業が今海外企業に圧倒されているということです。