スタッフのおすすめ
- コックさんが教える「サバイバル力」をつける方法
江原 智恵子一流レストランの調理場では、ベテランコックが新人に料理の味付けを手取り足取り教えたりはしません。
新人は洗い場に回ってきた鍋やフライパンに残ったソースを自分の下で舐めて味を覚えていきます。
と言っても、舐めただけではどの調味料をどれだけ配合したのかわかりません。それについては「自分で考える」しかありません。
人に教えてもらうことを前提にしていると、自分の頭で考えることができないマニュアル人間になってしまいます。考える力をつければどこに行っても通用する人間になれると思います。
どうやったらもっとうまくいくかなど、思考省略せず自分の頭で考え、自分で気づくことが大事だと思います。
- 自分でやれる「初」がないか探してみる
土肥 宏行仕事はあえて「初」を狙うのがおすすめ。
今までやってなかったもの。この先利益になりそうなもの。
世の中に必要とされているもの。
そんな条件を満たすことができれば小さな成果でもたいへん目立つ。
成功すれば第一人者なれる。そもそも失敗した前例がないので強く反対されることもないし、過度の期待もかけられない。
だけど成功すれば第一人者「初」をとりにいくことは、ローリスクハイリターン。
まるまると言えば土肥というようになれれば、第一人者は圧倒的なアドバンテージを手に入れることができる。
自分でやれる「初」がないか探してみよう
- 命の授業
堺 友樹ゴルゴ松本さんが少年院などで慈善授業として行っている「命の授業」
生きるのは難しい、という【難】という漢字に、困る・苦しい・災いを付けると、【困難】【苦難】【災難】という字になる。
これら難がないものを【無難】といい無難な人生という言葉で使うことがある。反対に困難・苦難・災難が有る人生を【有難】という字になり、【ありがたい】と読む。
無難な人生より有難な人生の方が、『有難い人生』であると考えると、困難・苦難・災難に対する考え方も変わるかもしれません。
- プレミアムな印象を与える
山村 佳恵商品企画に心理学が使われているそうです。
代表的な例としてはビールのザ・プレミアム・モルツです。
名前にプレミアムがつくということで、相手に高級感と特別感を与えて、実際に世間では年末年始のギフトにもふさわしい高級なイメージが定着しています。さらにそのイメージを押し上げるために価格帯も他のビールよりも高めに設定されています。
このザ・プレミアム・モルツのように相手の目線を意識してサービスに特別感をもってらうということはどんな職種でも大事な要素であると感じました。
- ゲームに熱中する理由
中澤 正裕時間を忘れてゲームにのめりこんだ経験はありますか。
ゲームには目標達成と成長実感があることで本能的にハマる仕組みになっているそうです。
名前を付けて、アイテムを獲得して、ボスを倒すなど、成長を感じるタイミングが多く、人間が能動的に動くポイントが散りばめられています。
日常で思い返しても一日ごとに振り返りをしないため、自分は何が成長しているのかなかなか思いつきませんでした。仕事に熱中するには日々の振り返りを行い、成長実感や目標達成などに意識を向ける必要があるのではないかと思います。
- すべらない話し手になろう
丹下 優子すべらない話という人気番組があるが、日常においてのすべらない話(上手な話し方)とは、『適切な時に適切な内容を適切な時間』で話せること。/p>
一方で聞き手に回る時もこのポイントを使って、相手にいかに気持ちよく話してもらうかを意識しよう。
そして、すべらない話し手・すべらない聞き手を目指そう。
- 仕事のモチベーションアップとダウン
工藤 正悟◆アップ
- 進捗を感じられると仕事に対する充実感を得る
- 仕事のモチベーションを高めるのに一番影響がある要素は「やりがいのある仕事が前に進んでいることを感じること」であった。
- やりがいのある仕事とは、「仕事が何にとって、誰にとって価値のあること」だと自身が認識することである
- より進捗を進めるには
- タイプの違う人と隣の席になる
- オフィスワーカーの生産性の調査。質を大事にするタイプと量を大事にするタイプを隣の席にすると生産性が上がった
◆ダウン
- 仕事に制限が多い、裁量権がない、役割が曖昧なのはモチベーションを下げる
- ネガティブは伝播する
ネガティブな人が隣の席になるだけで生産性がダウンする
- 進捗を感じられると仕事に対する充実感を得る
- 限りある時間の使い方
竹内 純子「限りある時間の使い方」と言うのは本のタイトルです。
現代人は、限られた時間のなかで、忙しく過ごしています。
忙しいと感じる原因は、単純に時間の問題ではなく「やりたいことができていない」と感じることだそうです。
解決策は効率化ではなく「自分には時間の限界がある」という事実を受け入れ、やらないことを決めて「重要なことだけ」を意識的に選んでやるようにすることです。よく使われる例えとしては、瓶に大きな石をまず詰めてから隙間に小石や砂を詰めていくというものがあります。
ここでいう大きな石とは、自分とって最優先のことです。
小石や砂は、それに比べればどうでもいいことです。
初めに小石や砂を詰めていくと、後から大きな石を入れようとしても入りません。
つまり、どうでもいいことを先にやってしまうと、本当に重要なことができなくなってしまうという例えです。やらないことを決めてやるべきことを減らす3つの方法が紹介されていました。
- まず自分のやりたいことができる時間を先にスケジュールに入れる
- 「進行中」のタスクは3つまでに制限する。3つのうち1つが完了するまで他は追加できない
- 優先度が「中」のもの(やってもやらなくてもいいもの)はやりたくても先延ばしにしたり、やらないという選択をする このような考えで重要なことを絞り、自分のスケジュールを緩めて、余白の時間を作るのが良いそうです。
また、やりたいことリストの上限は10まで、と数を決めて、それ以上リストを増やさないようにするのも効果的だそうです。
- 信頼残高を増やす
竹内 純子「7つの習慣」という本にあるが、人の評価は、多くの場合成果だけでなく「信頼残高」が大きいそうだ。
信頼は銀行口座のようなもので、人の信頼を得ると増え、残高が多いほど相手から安心感をもってもらえる。信頼残高を増やすには、簡単な言葉でいうと
- 礼儀を守る
- 結果を出す
- 不言実行
- 相手の話をよく聞く
- 悪口を言わない
- 相手のために時間などの犠牲をはらう
- 自分がされて嫌なことは他人にしない、となる。
信頼は心構えや言葉ではなく、行動からしか生まれないということがわかる。
信頼残高を増やすことで、円滑に仕事ができるようになると思う。
- 迷ったままだと不安が消えない
江原 智恵子「覚悟」という言葉は仏教用語で、「迷いから覚めて、真理を悟る」という意味があります。
覚悟がないということは、正に迷いの中にあるということです。
迷いの中にあると不安になります。
つまり、迷っていてはいつまでたっても不安が消えないということです。では、どうすれば迷いから脱することができるのかというと、基本姿勢として「素直になること」だそうです。
この素直とは、松下幸之助さんが言っている「とらわれない」ということです。自分の都合、欲、プライドにとらわれないことで、本当にやりたいこと、大事な事が見えてくるのだと思います。
又、覚悟をもって生きることで迷いがなくなり、不安も消えていくのだと思います。
- 頭を使う時には、頭を使わない行動をちょい足しすると効率が良くなる
土肥 宏行脳に関するある実験です。
あるグループを「いたずら書きのように図形をなぞりながら話を聞いてもらうグループ」と「何もせず話を聞いてもらうグループ」に分けて話を聞いてもらいました。
その結果「図形をなぞりながら話を聞くグループ」の方が30%ほど記憶していた内容が多かったようです。
脳の集中力は持続力がないと言われており、一定量を使い切ると情報処理が止まってしまいます。
時間がたつと脳は飽きてしまうのです。また脳は無意識下であれば複数のことを並行して処理することが得意だという特長もあります。
1か所に集中するより分散されている方がよく働くのだそうです。ちなみにいたずら書きでも脳には刺激が行きます。
今回の実験では、このことが脳のエネルギーを分散させ集中力を長持ちさせることになった結果と考えられます根を詰めすぎてじっくり考えすぎることは、脳の特徴からすると時には考え物かと思います。
ぼーっとしたり、休憩をはさんでみることが逆に良い結果を得る時もあるのではないかと思わされました。
- リスキリングについて
堺 友樹最近、リスキリングという言葉をよく耳にします。
日本語では学び直し・再教育という言葉で訳されますが、近年のテクノロジーの発展やDXの推進により、従業員の従来のスキルに加えて新たなスキルの習得を意味します。
欧米では一般化しているようですが、日本ではまだまだ認知が低いようです。我々の仕事においても、高度なコンサルティング力を付け、そこにITも含めた対応が望まれるのではないかと思っています。
ただし、目的は生産性向上であって、DX対応人材の育成が目的でないことも注意すべきところです。
- すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる
山村 佳恵最先端のすぐに役に立つ知識ばかりに注力していては、そういった知識はすぐに廃れてしまいます。
一般教養は実生活ではすぐに役に立たない学問ですが、答えのない学問ですので自らルールをつくり、自ら答えを導くという力が身に付きます。
現代の日本人は一般教養を学んできた時間が欧米人と比べて格段に少ないそうです。
そしてこのことが最近日本の企業が海外企業に圧倒されている原因の一つだと言われています。日本企業は既存の枠組みの中で良いものを創り出すのは得意ですが、今はルールがコロナやグローバル化で崩壊している状態です。
このゼロの状態からルールを創り出せない企業が今海外企業に圧倒されているということです。
- 経験は思考から生まれ、思考は行動から生まれる
堺 友樹ザ・ファブルという漫画に出てきた言葉で、元ネタはベンジャミン・ディズレーリという人の言葉だそうです。
人間は通常、考えてから行動します。しかし、この言葉は行動してから考えるということを言っています。考えるだけでは何も生まず、また、行動することによって初めて考えなければならないことも出てきます。仕事でもまず、やってみること・手をつけることから始めて、分からない点は自ら調べることにより経験が積まれていく。
そうすることにより仕事が慣れ、より早くなっていくのだと思います。
- 決断は3つの要素で決まる
中澤 正裕その3つの要素とは頭・心・魂です。
一番大きい要素が魂(価値観レベル)、次に心(感情レベル)、最後に頭(理屈レベル)です。
相手と価値観が合い、感情を持て、理屈に納得して、良い答えがもらえるということです。
双方にとって良い決断となるには、価値観の合う人と付き合うことが最も重要だと考えました。
なにか決断が出来なかったとき、相手に決断してもらえなかったときは、相手とどの要素がマッチしていなかったのか考えてみてもよいでしょう。
- すべての人からの承認は不可能。大切なことを大切にしよう。
丹下 優子ある兄弟がロバをひいて歩いているとすれ違う人に
「バカな兄弟だな、どちらかがロバに乗ればいいのに」
と言われたので、まずは兄が乗っていると今後は
「弟を歩かせるなんてひどい兄だ」
と言われる。
仕方なく2人でロバに跨っていると
「ロバが重くてかわいそう。動物虐待か!」
と言われる。
困った兄弟はロバを担いで帰った・・・という有名な話。現代はさらに多様な価値観と意見がある中で、周りに振り回されることなく主体性を持って行動することはもとより、すべての人にOKをもらうことは不可能であると腹をくくり、焦点を絞って大切なことを大切にすることが肝心であるように思う。
- 会社を衰退させるサイレントキラー
工藤 正悟静かなる殺し屋:それと分かる症状が現れないまま進行し、致命的な合併症を誘発する病気のこと。仕事におけるサイレントキラーとは、会議を予定調和で済まそうとする力のこと。
忖度と社内調整を良しとする。議論しない、他の部署に意見しない、根回しの結果をそのまま通す→部分最適な結果しか生まない。
サイレントキラーのやっかいところは、全員悪気はないこと。
事前の社内根回しも、会議が議論無く終わることも、社内政治が出来ることも悪くない。ただ、部分最適、責任・原因不明で進む社風が出来てしまう。
≪対応≫
- 予定調和性の低い意思決定プロセス
- 議論を深めるための事前調整
- 正論の展開力と実行力
- 高い経営リテラシー
- 「させる」より「したい」と思わせる仕掛けをつくる
竹内 純子松村真宏さんの「仕掛学」という本に出てくる言葉です。
仕掛学とは、ついしたくなる状況を作って、人の行動を変えることです。駅で階段を使う人が少ない問題を解決するために、階段を左右に色分けし、「好きな街アンケート」と告知してどちらかを歩くと上のモニタに数がカウントされる仕掛を作ったところ、1日の利用者が1300人以上アップしたそうです。
仕掛は、行動を変える負担が小さいほど効果があるそうです。
自転車のカゴに1つゴミを入れておくと、他の人もゴミを捨てやすくなるという悪い仕掛もあります。+の仕掛を考えていきたいなと思います。
- 名前を付ける力
工藤 正悟エントロピー増大則、100%の効率で動く永久機関は存在しない
エントロピーとは乱雑さ、バラバラを意味する暖かい水と冷たい水が区分されている→混ぜると熱がばらける→一度混ぜたら自然には元の形には戻らない
物事の進む方向は1方向しかない、これにつけた名前がエントロピー
このエントロピーという名前を付けたことにより、100%の効率で動く永久機関は存在しないことが存在された、名前を付けることでその物事について考えられる(永久機関が存在しないことが考えられる)
なんとなく理解している物事、事象に名前を付けることでそのことがきちんと考えられる、捉えられる
物理の世界だけではなく、感覚値が多い仕事の中でも同じことが言えるのではないでしょうか
- 後悔する行為はしない
江原 智恵子もしも、ある行為をして後で後悔すると思うなら、はじめからしない方がよい。
後で喜べるような行動をすべきである。
そのためには自分がどう行動しようかを決める時、常に先のことを考えます。
将来自分がとった行動を後悔しないかどうかを一瞬想像してみるということです。
それをしたことによって数日後、数年後、あるいは死ぬときに後悔すると思うなら、それはしないことです。又、やらないことで後悔しないかも考えます。
「勇気を出してチャレンジしておけばよかった」
「もっと勉強しておけばよかった」など。
迷った時は将来やってよかったと思えることをするのが幸せに生きるコツだと思います。
- 「もったいない」を克服する
土肥 宏行時間や努力を費やしたものをあきらめる時、「もったいない」と思い、やめられないことはないでしょうか?
こんな例があります。
ある旅行ツアーAを2万円で購入した人がいます。
数週間後Bツアーを1万円で購入したとします。
ツアーBの方がずっと魅力的で、前から興味がありました。
あとで気づいたのですが2つのツアーは日程が重なっており、払戻しもできず、どちらかを選ばなければならない状況です。
ここまで説明し、どちらを選びますか?とたずねたところ約半数の人が高いお金を払ったツアーAを選びました。
楽しめるのはツアーBとわかっていながら、安い方を選んでしまったら無駄がより大きくなってしまうと考えるからです。
実際はこれ以上変わらないのに。自分の失敗を認めた時、初めて失敗は過去のものになる。
「もったいない」を克服しない限りそこから抜け出せないのです。
「もったいない」というちょっとした気持ちが自分の判断を迷わせていませんか。
- 脳のワーキングメモリの負荷
堺 友樹人間の脳は常に大量の情報を処理していますしかしながら、人間のワーキングメモリは思った以上に小さいです。
例えば、授業を聞きながらノートを取ると、ワーキングメモリの負荷が非常に大きいことが分かっています。スタンフォード大学オンラインハイスクールの星校長がテレビに出ていた際に、ノートは授業後に思い出しながら書き出すという行為が、脳科学的に非常に効果が高いという結果が出ていると言っていました。
仕事においてもメモを取る機会が大きと思いますが、聞きながら取るのではなく、聞き終わってからその状況を思い出しながらメモを取ることをおすすめします。
- ありえないことを考える
山村 佳恵最近「SF思考」という言葉が注目されています。
これは未来社会を想像して、そこにある課題について考えるという思考方法です。
SF思考が注目されている背景には、コロナの世界的なまん延といったまるでSF世界のような新しいリスクに企業が対処しなければいけなくなったということがあります。
SF思考の思考プロセスは3段階あります。
- まずは自由に自分で未来の世界を想像してみる
- 想像した未来にはどのような課題・問題があるか考える
- そしてその課題・問題が今ある技術で解決できるのか、できないのであればどのような技術が足りないのかについて考える
- マッチングリスク意識
中澤 正裕マッチングリスク意識とは、商品やサービスが本当に自分にとって役に立つのか、価値のあるものなのか消費者が考えることで、購入を踏みとどまる原因の一つです。
売る側はこれを解消する対策が必要です。心理学の要素を組み合わせると良い効果が期待できます。
- ザイオンス効果
繰り返し接触することで好感度が上がる心理効果 - 返報性の法則
人からタダで何かしてもらった際にお返しをしないといけないと感じる - ウィンザー効果
当事者よりも第三者の意見の方が、信憑性が高いと感じる
欲しいけど購入に踏み切ることができない方へどのようにアプローチしていくか考える必要がありそうです。- ザイオンス効果
- 物事の数字には理由がある。
丹下 優子プリンのパックは3つ組が多く、ヨーグルトは4つが多い。
プリンはおやつという感覚でお母さんと子供2人で食べるから、ヨーグルトは朝食としてお父さんも含めた家族全員で食べるから、という発売当時の理由。新幹線の座席が2列と3列なのも、複数人で旅をする際ひとりぼっちが出ないようにという配慮から生まれたらしい。
たしかに何人でも対応できる。物事の数字にはなんらかの理由があることが多い。
消費者に、より手にとってもらいやすい選んでもらいやすい工夫という観点から、私達の仕事にも参考になるかもしれない。
- 正しいと思いがちになること
工藤 正悟●人間は最後に得た情報を正しいと思う傾向がある
●人は自分の理解した世界(心理的空間)に基づいて行動を決定している
●こじつけ解釈
情報を集めて、情報に矛盾があると不安になる。
矛盾が生じないように説明できる物語を作ってしまう。
説明付けると原因追及をしなくなる●人は聴きたいものを聴く
つまり、
①自分が理解できる範囲で
②自分が最後に見つけた情報を正しいと思い
③自分の中で整合性を保とうとし
④原因追及をしなくなるその人に真っ向から「違います」というのはナンセンス
・その人が理解できるものの中で話をしよう
・真っ向否定ではなく、別アプローチ
そもそも違います→あなたは望んでいることはそれではできませんね
- ストーリーで人を動かす
竹内 純子ストーリーテリング:伝えたいことをストーリーで伝えるという手法があります。
感情を動かすことで強い印象を残すことができます。有名なのはAmazonのCMです。
大学生くらいの孫がおばあさんの家をたずね、亡くなったおじいさんとバイクで二人乗りをしている若い頃の写真を見つけます。
Amazonでヘルメットを買い、翌日届いたもので二人乗りをして、おばあさんを笑顔にするCMです。
機能面の説明やセリフはありません。
CMでAmazonによって実現した幸福を見ることによって、Amazonがあればこんなに便利で幸せな体験ができるよ、ということが強く伝わります。同様のことはAppleでもよく使われています。
ビジネスの場面でも、不満や課題を持っている相手に、その課題が解決できた具体例を紹介したりすると、ポジティブなイメージが共有でき、「自分もそうなりたい」と思わせることでぐっとひきつけることができるそうです。
- 限りある時間を大切にしよう
江原 智恵子人は限りあるものを大切にするようです。
スポーツ選手は現役選手でいられる期間には限りがあることを自分自身でよくわかっているので、その期間を大切にするように心がけていると思います。
では、自分の人生やまわりの人の人生についてはどうでしょうか?
人の命には限りがあります。
又、明日どうなるかもわかりません。
やりたいと思ったことは先延ばしにせず今やっておかないと後で後悔することにもなりかねません。又、まわりの人を大切にすることも大事です。
まわりの人も自分の命と同じように限りがあります。
日頃から感謝の気持ちを伝えたり、大切な人と過ごす時間を大事にしたいものです。
時間は無限にある訳ではありません。限りある時間を大切にしたいと思います。
- 人間はメンタルが9割
土肥 宏行目の前に幅50cmの道が20mほどあります。
この道を真っすぐ歩くことができますか?と聞かれたら大体の人が「はい」と答えると思います。では地上200mのところ所にビルとビルをつなぐように同じ道があったとして、同じように質問されたら答えはどうでしょうか?
この道は壊れないか、落ちたら死ぬのかなどネガティブなことが頭をよぎり、答えは変わることでしょう。
普通ならできることなのにネガティブなことを思考した瞬間に人間はたつことも歩くこともできなくなるのです。人間はちょっとしたきっかけで変わるのではなく、物事はトレーニングでできるようになる。平等にオギャーと生まれて話すトレーニングをして日本語を話すようになる。
歩くトレーニングをして歩けるようになる。
なぜかメンタルだけはなめられている。
やるきスイッチのようなものはないのに、その瞬間から変われると思われている。
行動を支配しているメンタルこそトレーニングが必要なのである。
- 運を自分で手繰り寄せる
土肥 宏行成功には能力と運が必要といいます。能力はあなたの個性で、運とはあなたの能力に日が当たるということ。
では運は運なのだから何もできないのか?秋元康さんは自分のヒットメーカーたるゆえんを「たくさんやってきただけ」と公言しています。
上手くいった仕事は秋元さんがやってきた膨大な仕事のほんの一部。
ヒットの裏には数知れない失敗がある。
優れた作品だからといってヒットするとは限らない。ピカソはなぜ世界で最も有名な画家になれたのか。
それは専門家が言う才能だけなのか。
15万点を超える彼が多作だったという事実があることも見逃せないと思う。成功には運が重要だから、成功、失敗に一喜一憂しても仕方がない。
ただアクションを多く打ったほうが良い。
そのことが「運」を自力で手繰り寄せることができることになるかもしれないからだ。
- 新しいものと古いものの融合
堺 友樹レトロモダンな家具や古民家カフェなど、古いものと新しいものを融合させたものが流行っている。
上記の様はデザイン世界ではうまく融合するが、では、電子機器の世界ではどうか?新しい電子機器の方が遥かに良いのはわかっていても、それが大型設備だと入れ替えるのも大変。手間も値段もかかる。
そんな場合には、設備の使用工程の一部をIot化するなど、古い機器でも新しい技術を取り入れると生産性は向上することができる。その工程を創造するのは人間の頭で考えないと出来ないものだ。
- 「速い思考」と「遅い思考」
山村 佳恵人間の思考パターンには「速い思考」と「遅い思考」の二つがあります。
本来なら「遅い思考」を使ってじっくり考えるべき場面で感情がかき乱される時などは「速い思考」が動いてしまい判断ミスを起こしてしまいます。
例えば家電量販店の値札には「限定五台!」という様に記載されていることがありますが、それを見てつい焦ってしまい、さほど欲しいと思っていなくてもつい購入してしまう、という感じです。
「速い思考」による判断ミスを防ぐ対策としては、急いで出した結論を実行する前に一度、それが失敗した時のことを考えます。
そうすることで「速い思考」で出した結論でも「遅い思考」を強制的に動かしてチェックすることができるので結果的に判断ミスを回避することができます。
- 自分で自分の限界を決めない
中澤 正裕学生時代の部活動などでよく言われた言葉です。そこでノミの話を聞きました。
人間も自分で限界を作ってしまうとその先の成長はないという話です。
ノミは自身の体長の150倍を跳躍することができるそうです。
そんなノミを蓋のあるケースに入れてみると、最初は持ち前の跳躍力で飛び跳ね、なんども蓋に頭をぶつけます。
ケースから開放すると150倍の跳躍力は失われ、ケースの高さまでしか飛べなくなるそうです。
限界が来てしまってからでは、その時はなにもできませんから、限界値を上げる工夫をしましょう。限界に近い時に考える業務効率化の方法などは非常に貴重だと思います。
- マニュアルをはずしたところに印象は残る
丹下 優子コンビニで最近は必ず「レジ袋は必要ですか?」と聞かれますが、ある店員さんが、籠いっぱいの商品と手ぶらなことを見て「レジ袋は“何枚”必要ですか?」と、荷物の持ち帰り易さに気を配ってくれたことに、タレントのマツコさんはとても感動したそうです。
何事もマニュアル通りにやっていれば安全で簡単ですが、少しはずしても相手のことを考えた言動が、人の印象に残るのだと思います。
- リンゲルマン効果を活用する
丹下 優子リンゲルマン効果とは、単独で行う場合に比べて、集団になると一人当たりの成果が減少するという行動心理のことです。
いわゆる私が手を抜いてもわからないだろう、または有能な人が目立つ中、私は評価されないだろうというモチベーションの低下などに由来します。ただ、『応援してくれる人がいる』と成果は変わらないという検証結果もあるそうです。
リンゲルマン効果ということがあることを前提に、プロジェクトは適正な人数にする、見ていてくれる人(上司など)を置くなど、適宜対応することで、最大の成果を引き出すことはできそうです。
- モラルに合わせてルールを変える
工藤 正悟1.ルールを作る目的
①業務レベルの統一
②効率化2.ルールを作るデメリット
①ルールを守ることが目的となると判断軸がルールとなる(ルールがモラルを超えている)
②決めたルールを変えられなくなる3.モラルの意味
道徳や倫理…物事の考え方や善悪の判断
SMCは顧問先の発展に貢献する…ルールはTKCだが、他のソフトの方が顧問先のためになるならば対応する(会社にとっての善)4.モラルとルールの比較
・ルールに基づいて作られるのがマニュアル
・モラルに基づいて作りるのがガイドライン(象徴的、目指すべき行き先を示す)
・ルールの動機付けはペナルティかインセンティブ(外的要因)
・モラルの動機付けは仕事感や使命感、人生観(内的要因)←ここが社員教育の目指すところルール、マニュアルは使いどころが別であることを理解しよう
大切なのはモラルにあわせてルールが変わること
- ホウレンソウの前にザッソウを
竹内 純子オフィスでの過ごし方は
①個々の業務をする時間
②会議などで顔を合わせる時間
③なんでもない会話:雑な相談・ザッソウ」の3つに分けられる。以前から「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」が大事と言われるが、実はホウレンソウをスムーズに行うには「ザッソウ(雑な相談)」が必要だそう。
ザッソウを行うことで、社内の人にいつでも話ができるという心理的安全性が高まるからだそう。あるコールセンターでパート社員同士の雑談がはずんだ場合、センター全体の幸福度が上昇し、受注率が30%向上したそうだ。
ここで重要なのは、雑談をした社員だけでなく、全体の生産性があがったということだ。変化が早い現代では、ひとりでできることは限られているので、互いに相談したりして生産性を高める働き方が重要なのかなと思う。
- 心のつながりがパワーを生む
江原 智恵子昔、2つの国で戦争が起こりました。
一方は豊かな国だったのでお金で10万の傭兵を雇い入れました。
一方の国は貧しい国でお金がないので古くからの家来1万の兵で戦うしかありませんでした。1万の兵に勝ち目はないように思いますが、なんと勝利したのは1万の兵しかいない国でした。
お金で雇われた傭兵は国王への忠誠心などありませんので自分の命が危なくなれば、とっとと逃げ出しました。
貧しい国の家来は忠誠心によって国王と強く結びついていたので、命がけで国を守ろうという強い覚悟がありました。このように「心」で結ばれた人間関係は強いパワーを生むようです。
強い人間関係を築くための基本的なことは、誠実で善良な気持ちをもって相手と付き合うことだと思います。
仕事の場合は極端にビジネスと割り切り過ぎないことも必要かと思います。
- 未完成の人生を楽しむ
江原 智恵子人は「手に入った瞬間から感動を失っていく」という心理学の法則があるそうです。
例えば、結婚する前は結婚することを望み、子供がいない家庭は子供が授かることを願います。仕事がない人は仕事のある生活を望みます。でもそれらが手に入ってしまうと理想だった夢の生活は日常の当たり前の生活に変化し、感動も少なくなってきます。マイホームも車も手に入れたいと思っている時が夢の最大値です。
憧れの世界を夢見ている状態が夢の最大値の状態です。
「成功者」とはそうした未完成の人生を楽しめる人であり、プロセスを楽しめる心を持っている人です。
今、自分の側にある幸せを、それを求めていた原点に立ち戻り、何度も何度も味わえる人が「成功者」になる可能性を秘めています。
- 仕事にのめりこむ
土肥 宏行日本人は仕事にのめり込んでいる人の割合が、世界に比べてかなり低いという結果になっています。面白くなくてもやらなければならない仕事があれば忍耐強く一生懸命やりつづけます。反面、何かに興味を持つのが苦手なようです。それは会社だけでなく学校でも、興味を持てる授業は少なく、卒業するために我慢しながら受けているという生徒も多かったはずです。
では、のめり込むためにはどうすればよいか?
キーワードは意義、課題、能力だそうです。
自分が取り組んでいる仕事内容に社会や顧客、会社にとって自分にとって何か具体的な意義を感じられるか。
次に課題。
簡単なものではなく、適度な難易度はもった課題が明確にあり、それにチャレンジしていきたいという気持ちが湧いてくるか。
最後に、自分の能力を客観的に認識した上で、この仕事こそ自分が取り組むべきものだと感じられるかどうかです。
これらが意識できればもっと仕事にのめり込めるようです。
- ネット情報に反応しすぎないために
山村 佳恵最近ネットで暗いニュースを目にする時間が多くなり、気持ちも落ち込むことが増えました。
何か対策はないかと探したところ「スマホ脳」という本に良い内容が書かれていました。
それによると、もともと人間の脳は生存のために悪いニュースを好んで選ぶ性質があるのだそうです。そのためネットでも気分が落ち込むようなニュースを立て続けに見てしまうそうです。対策としては運動が効果があるそうです。原始時代、獣を狩りやすくするために体を動かしたときに一番集中力がアップし、冷静な状態になれるように脳が進化しました。
現代人の脳も同じ仕組みになっていますので、運動することで暗いニュースを見ても反応しすぎず冷静な状態を保つことができるのです。
- 人間である以上、頭を使って働け
中澤 正裕本田宗一郎さんの言葉です。その中のユニークな話を紹介します。
人間が一日コツコツ働いた労働力を馬力で表現すると20分の1馬力となるそうです。これは扇風機と同程度の動力だそうです。動くだけの扇風機と同じパワーしかない人間は、人間にしかできないこと(考えること、人の気持ちを汲み取ること)をすることが大切であるということを言いたいわけです。
「動」にニンベンで「働」と書きます。
ただ動くだけの扇風機ではなく、人間にしかできないことをして働き、AIに取って代わられない仕事を目指すことが大切です。
- 正確な言葉より伝わり易い言葉に変換を
丹下 優子例えばですが、オーストラリアのことは豪州とも言い、文字にするとまだわかりやすいですが、聞き手としては豪州と言われても「・・・ん?ゴウシュウ?欧州?」と一度ですんなり入ってこない言葉かもしれません。
伝える・説明するなどの場面では、相手が飲み込み易い言葉や言い回しに瞬時に変換できる力は大切なように思います。
- キットカットのジャパンミラクル
工藤 正悟キットカットの売り上げが伸び悩んでいた当時、スイスの本社からキットカットの利益を5倍にしろという指示がありました。
この5倍を達成した方法はターゲットを若者に決めたことです。
語呂合わせで若者の受験などの悩みを解消するというイノベーションを起こしました。
キットカットの会社の社長は「製品自体が問題解決を実現してきた20世紀までと比べて、インターネットの登場などでデジタル化が進んだことで、現在は製品を超えたモノ・サービスでなければ、顧客の問題が解決できない時代になっている」と言っています。
また、「業績が悪いと商品開発に走りがちになる、イノベーションは商品だけでなく商品が消費者の手に渡るまでの全ての過程で存在する」とも言っています。
ターゲットを明確にしたことで生まれたイノベーションでした。
- ライバルを作ろう
中澤 正裕皆さんの周りにはライバルと呼べる人はいますか。
スポーツ、学校のテストなど周りのライバルに負けたくない一心で努力したこともあると思います。
結果的にチームが強くなったり、クラスの平均点があがったり、会社においても同じことが言えるのではないでしょうか。
大人なので、バチバチのライバル心をむき出しに仕事をするのは周囲の状況によって対応するべきだと思いますが、ひそかに誰かのこの部分はいつか超えたい。と意識してみてもいいのではないでしょうか。
- 楽しむことがどれだけ成功の原動力になるか甘く見てはいけない
竹内 純子エンゼルスの大谷選手の特集番組で、マドン監督がいっていた言葉です。
監督は「選手のやりたいようにプレーをさせるのが監督の仕事」と考えています。
大谷についても、「当番の前日と翌日も試合に出たい」という希望にあわせ、休みのルールを変更し、ほぼ毎晩大谷の体の状態を確認してからスケジュールを決めるようにしたそうです。
そこまで選手主体で起用するのは「楽しむことがどれだけ成功の原動力になるか甘く見てはいけない」からだそうです。
楽しんでいるから活躍ができ、偉大な選手になるチャンスがくるのだそうです。
- 働かないパン屋
竹内 純子「働かないパン屋」という言葉で「ドリアン」というパン屋さんが紹介された。
週6日午前中だけ働きあとは休むという「働かないパン屋」で、パンは4種類、500gか1kgのシンプルなもので2-3週間持つ。元は多くのパンを作る三代続くパン屋だった。
休業して修行にいったオーストリアのパン屋さんで、仕事が昼過ぎに終わることやパンを廃棄しないスタイルを知った。
手間は少ない代わり、材料にこだわり、手に入る「最高のもの」を使って、薪を使った石窯で焼いていた。
それまで職人が手をかけるほど良いパンが焼けると思っていたが、手間は当然料金に加算される。
オーストリアのお店のやり方ならお客さんは良い素材で作ったおいしいパンを安く買え、働く方も労働時間が半分になる。現在は拠点を田舎に移し、ネット通販のみで週4日労働のパン屋になったが売り上げは変わらず、生活の質が向上したそうだ。
- 地震の備え
堺 友樹阪神淡路大震災から27年が経過しました。
当時大阪に住んでいた人が寝ていた時に目の前に天井が目の前に迫ってくるほどだったそうです。
彼は以前、大きな地震を経験したことがあったようで、次に考えたのがトイレを確保するとこだったそうです。
庭に穴を掘り始め、トイレとして使えるようにしたそうです。
ライフラインや食べ物より、一番苦しむのがトイレだと彼は言っていました。地震の備えは一番はトイレで、特に最近はタンクレス化が進んできていますので、簡易トイレを家に準備しておいたほうが、食べ物を準備するより重要だそうです。
- 帰る場所が定まっている人は、道を踏み外さない
土肥 宏行箱根駅伝は今年も青山学院の選手が強かった。
青山学院大学の原監督は選手たちに「覚悟」を強く求めています。
なんとしても結果を出すという強い覚悟がなければ練習にも身が入らないし、結果にもつながらない。
なぜなら人は怠ける動物だからです。陸上競技部の日々の練習は1日3時間ほど。
残りの21時間をどのように過ごすかで結果は大きく変わりますが、「陸上に集中しろ!」と言われてもできるわけがないのが大学の4年間。
恋もしたいし、映画や買い物にも行きたい。
それは当たり前で、それを止めようとは思わない。
なぜなら自分が何のためにここにいるのかはっきり認識していれば歯止めは自然にかかるから。
陸上競技部のそれは「走る」こと。
そのことをいつも忘れないように生活の拠点を寮にすることは一つの方法です。自分にとっての原点、帰る場所が定まっている人は道を外さない。
- すきやばし次郎の哲学
山村 佳恵東京にある有名寿司店「すきやばし次郎」。
店主の小野次郎さんの仕事の哲学に、細かなことにもこだわるというものがあります。
例えば、お茶を熱々のうちに飲んでもらうためにお客様の食べるペースに気を配るのはもちろんのこと、最初の一杯のお茶の量にも神経を使っています。
またわさびの量もネタごとに微量に変えているそうです。こういう細かなこだわりは割りにあわないというお寿司屋さんも多いですが、目立たないことにも決して手を抜かないことが一流の仕事であると次郎さんはおっしゃっています。