SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(令和5年5月)
- コスパの悪さを追求する
山村 佳恵最近はコスパが良いものが正義とされています。
そして逆にコスパが悪いものは敬遠される傾向にあります。
しかしコスパが悪いものを好む人たちも一定数います。
鹿児島県にある猫カフェはネコハラ(ネコハラスメント)を受けられることで有名です。そこでは猫に作業を邪魔されながらもお客さんたちの満足度は非常に高く、コスパが良いことが必ずしも万人受けすることがあるとは限らないと言えます。
むしろコスパが悪くて遠回りや負荷が存在するからこそ、体験自体が味わい深いものになるとも言えます。
コスパアップの追求はAIに任せて、人間はコスパの悪さを追求することで新しいアイディアが生まれてくるかもしれません。
- 伝え方が9割
中澤 正裕絶妙な切り返しや言い回しは、皆さんも日常生活で目にしているのではないかと思います。
例えば、エレベーターの混雑を緩和するために、「階段に消費カロリーの表示をする」、「トイレをきれいに使って下さい。」⇒「いつもきれいに使っていただきありがとうございます。」など、お願いする側の主張だけでは、受け手に関心を持ってもらえません。
伝え方を変えることで受け手の印象が大きく変わります。
この技術はもって生まれた才能ではなく、トレーニングで身につくものだそうです。
- 大切なことを決めて優先させよう。
丹下 優子ガラス瓶に、ゴルフボール→小石→砂の順番なら入れることができる。
逆ではどうか?砂を先に入れてしまってはゴルフボールが入る空間はなくなる。
ゴルフボールは「大切なもの」砂は「日常の些細な事柄」
些細な事柄を優先していては、大切なことに使う時間も余裕もなくなってしまう。
大切なことを優先しよう。
- 一歩引いて普通の意見を考える
工藤 正悟- 地球温暖化のコップの中の氷水」論、水に浸かっている部分の氷が溶けても海面は上昇しませんが、氷が溶けるほどには暑くなっています。
- 米のとぎ汁を魚が住める水に戻すためには、米のとぎ汁の600倍の水で薄めないといけませんないので米のとぎ汁は良くない!海に出た時に600倍に薄めることは難しいのでしょうか?
- 令和5年4月から、隣地の木の枝が自宅に侵入していた場合、隣人に許可なく枝を切っても良いこととなりました。枝の処分費用は隣人に請求できます。隣人は処分費用を払うのでしょうか?
人は新しい知識をうのみにする傾向があり、自身で調べた情報は正しいものと思い込む傾向もあります。またSNS普及により、同じ意見の情報を何度も聞いてより信じるエコーチェンバーという現状も起きています。
一歩引いて、普通の意見を考えないと、偏ったことを言う人間になってしまいます。
- ロボットとの働き方
竹内 純子コロナを機に飲食店のサービスが変わり、タブレット注文やセルフレジが導入された。
すかいらーくは配膳のねこ型ロボットが導入され、かわいいだけでなく良い効果がでている。
お客さん:待ち時間が減る・スタッフ:顧客サービスに集中できる・経営者:雇用維持。一年半で3000台を2100の店舗に導入し、ランチの回転率が向上、片付け時間とスタッフの歩行数が減少、一日あたり一時間生産性が向上した。
すかいらーくで働いている人はロボットは「まあ助かる」程度に感じていたそが、一週間不調で使えなくなり人が配膳するスタイルに戻したところ、料理を運んだ時お客さんに文句を言われたり無視をされたりして、強いストレスを受けていたことに気づいたそうだ。
もしかするとお客さんにとってもロボットから受け取る方が気が楽かもしれない。すかいらーくは「ITデジタルは決して万能ではなく、お客様に必要とされるサービスはなにかを常に考え、気づき、行動できる人財を育てることが重要」と言っている。
現場ではロボットを導入するだけでなく、どうしたら更に改善ができるのかということで日々オペレーションが更新されている。
人手の少なくなる日本をロボット活用の先進国にするため、国内の経験をもとに海外の店舗へ展開している。