SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(令和3年5月)
- Well being と効率化
土肥 宏行幸福度ランキングで世界一のフィンランド。
人口は少ないし、環境も良くない、4時には皆帰宅し、コーヒーブレークを大事にしているのに、GDPは日本の1.25倍もある。国民が効率的に成果を上げることを考え実行しているから、家事だって夫婦で分担して成果を上げている。
フィンランドの仕事の文化を語る上で大事になるのはWell beingという考え方。
身体的、精神的、社会的に良好にある状態を意味するらしいが、Well beingでなければどんな成功も意味がない。
効率を追求すると良好な状態が失われていく相反する考えのように感じるが、実はそうではない。
いつも夏休みの後にものすごい集中力でこなしていくフィンランド人は、リフレッシュと効率を上手くリンクさせ自分の幸福に繋げているのかと思います。
- アニメの力
堺 友樹ドラゴンボールの孫悟空役の声優として有名な野沢雅子さん。
あるとき、病気の息子を持つお父さんから色紙が欲しいとの手紙をもらい、その子のためにテープに孫悟空の真似をして吹き込んで送りました。
その子は半年後の映画公開までは命が保たない医者にと言われていましたが、映画公開初日に映画館でその映画を見ることができたそうです。
お父さんから再度手紙をもらいましたが、医者からの手紙も同封されており、その医者がいろいろな手を尽くしても出来ないことをアニメの力でやってしまった。これって凄い力だという内容の手紙でした。いくら勉強(経験)しても敵わない、そのような力で、仕事ができるようになりたいと思いました。
- 視覚の効果を利用する
山村 佳恵感覚の中で人間に対し最も強い影響力を持っているといわれる視覚。視覚の効果を利用した例を二つご紹介します。
一つ目は健康促進に用いられた例です。
アメリカの大学病院で働くスタッフの人達の食堂の飲み物の冷蔵庫にはもともとコーラしか無かったのですが、そこに水のボトルを追加し、さらに水のボトルだけが入った冷蔵庫を増やして目に入りやすいように食堂のいたる所に置きました。するとコーラを手に取る人の割合が3割減ったそうです。二つ目は売上の促進に用いられている例です。
コンビニにはゴールデンラインというお客さんの目に留まりやすい陳列場所があります。そこに置かれた商品はなんと売り上げの8割を占めるとの事。普段から視覚による効果を意識すれば、効率よく良い行動につなげていけるかもしれません。
- 見せ方で印象は変わる
中澤 正裕皆さんは世の中を裏で操っている組織があると思いますか。私は都市伝説が好きだから、なんとなくあるのかなと思っています。受け取った情報を全て信じるのではなく、その中で、メディアやSNSで流れていることの本質を見極めることが大事だと思います。
世の中で起きていることの本質を見抜き、自分の考えを持って選択していくこと、見せ方で人の印象は大きく変わること。この2点で相手の動き、自分の動きも変わってきます。
- 決断を誘導する(促す)方法を工夫しよう。
丹下 優子「このアルコール消毒液はポンプを最後までしっかり押してください」と書いてあると、だいたいの人はしっかり1回押すと思います。
「1回で十分なので複数回押さないようご協力ください」と書いてあるよりこちらも気持ちよく、そしてお店側の意図通りに消毒液の節約にもなっています。お弁当を450円から500円値上げしたい時は、300円と500円と700円の3択を用意するとよいという話もあります。心理として真ん中の500円を手にとることが多く、こちらもスムーズに値上げに成功する事例です。
表現の仕方、選択肢の見せ方で、お客様の行動(決断)を促すことにつながるとしたら、いろいろ研究してみるのもおもしろいと思います。