SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(令和1年6月)
- 「数学は役に立たない?」
堺 友樹- 林修先生が、「数学は大人になって役に立たない」という生徒の意見に、以下のように話されていました。
数学は実社会で、四則演算以外使うことはなかなかありません。
しかし、縦軸を【好きなこと】、横軸を【役に立つこと】としてグラフを書いた場合、4つのエリアに分かれます。
【好きで役に立つこと】は率先して人間は行動します。
逆に、【嫌いで役に立たないこと】には行動をしません。
では、【好きだけど役に立たないこと】と【嫌いだけど役に立つこと】はどうでしょうか?
人間は嫌いなことは避ける傾向があります。
しかし、後々役に立つことであれば、そこにチャレンジする重要性は皆さんもわかると思います。
そして、このような捉え方(グラフ)ができるのは、実は数学をやっているからだそうです。
数学とは本来、このような考え方を教えるべきで、解を求めることではないと解説されていました。
自分の人生で【嫌いだけど役に立つこと】をどのように捉えるかで、大きく人生が変わるのだと思います。
- 「共感力を高める」
石原 あい- コミュニケーションをとる上では共感力が大切である、と言います。
日本コミュニケーショントレーナー協会の椎名規夫さんという方の著書の中で、
「共感力とは、こちら側が相手の気持ちに共感することではありません。相手からこの人だったら分かってくれる、この人だったら信頼できる、と感じてもらうこと」
であり、
「どんなに相手の気持ちを感じる事が出来たとしても、同じ体験をしていない限り"あなたの気持ちが分かります"と言う言葉は安易に使わないことをお勧めします」
と書かれています。
例えば、災害で家族を失った方に対して"あなたの気持ちが分かります"とは言えません。
それは同じ体験をしていないからです。
このような被災した方のメンタルケアをされている臨床心理士の方は
「本当の共感と言うのは、相手が"辛いんです"と言ったら"今は辛いんですね、、"と、つまり、こちらがどうかではなくて相手の気持ちに寄り添い確かめるように話を聞くことが、本当の共感なのです」
と述べられています。
- 与えすぎず、与えなさすぎず
土肥 宏行- 家電量販店のIKEAは、家具を組み立て式にすることで低価格を実現しています。
そんなIKEAの家具をプロが組み立てたものと自分が組み立てたものを並べ、値段をつけさせるという実験をしたそうです。
すると自分で組み立てたものに高値をつけたのだとか。
自分の作ったものを過大評価し、他人にとっても価値のあるものと思う心理効果が働くのだそうです。
ホットケーキを作る材料のホットケーキミックスは、販売当初粉に水を混ぜ焼くだけで完成するというものでしたが、あまり売れなかったそうです。
そこでホットケーキミックスから卵と牛乳の成分を抜き、自分で卵と牛乳を加えるよう変えてみたところ、売上が劇的に向上したそうです。
普通はユーザーの手間が少なければ喜ばれると考えがちですが、ユーザーの手間を増やすことで逆に楽しみや満足感を与えることができ、逆の結果になることもあるようです。
「与えすぎず、与えなさすぎず」が時には良い結果になることもあるようです。
- 徹底的なシミュレーションをする習慣をつける
柴崎 誠- 物事が成功するかどうかを決める大きな要因の一つは、その前に行う準備、段取りです。
その準備で大事なのが現実に即して考える「シミュレーション」です。
計画を確認する際は、必ずシミュレーションを行います。
特に一日の始まりである起床後にすると効果的。なぜ起床後なのか、一日の大事なスタート時点だからです。
一日の過ごし方、時間の使い方、また力の入れ方にメリハリをつける必要があります。
大事なことに力を注ぐということです。
行動のシミュレーションは、心の準備をする上で効果的です。
心が定まると、迷いがありませんから全力で頑張れます。
シミュレーションも慣れるまでは、頭だけではできないので最初は紙に書くことで頭を整理してみます。
シミュレーションをして、まず、どんな行動をするのか、その目的は何なのか、また、その目的のためには、最初の行動を起こした後どんなフォローをしなければならないのかを、一目瞭然となるよう書きます。
自然にシミュレーションをする習慣がつけば、深く考えること、また、行動する前からの心の準備ができて、余裕ある行動ができるので、仕事術としてはとても効果的なテクニックとなるのではないでしょうか。