SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(平成27年9月)
- 「内部要因思考」がないとリカバリー力がつかない
柴崎 誠- 何か意思決定をしてうまくいかなかったとき、最初のリアクションが愚痴から始まってしまうと、リカバリー力がないということです。
人のせいにしてしまうと、意思決定そのものに力がなくなります。
失敗の要因を外部に求めてしまってもその外部要因は変えられません。
しかし、内部=自分であれば訓練ができます。
やり方を変え、力の入れどころを変え、考え方を少し変えることでリカバリーが可能になるのです。
リカバリー力をつけるとするならば失敗した要因をすべて自分に求める「内部要因思考」に切り替えてみることです。
「すべては自己責任である」と引き受けること。
言葉にすると厳しく聞こえますが、裏を返せば自分で決められるということです。
自分が決めたことによって、自分が招いた結果であれば自分自身の力で良いほうにさらに変えることができるということです。
- 想うことがすべての始まり
丹下 優子- 「キリンの首が長いのは高い所にある草を食べようと首を伸ばしたからだ」
という、ダーウィン以前の進化論が、最近見直されているそうです。
母キリンは、首が長ければ子供達においしい食べ物をもっと上手に食べさせられるなーと首をめいっぱい伸ばす・・・。そんな強い想いが世代を超えてどんどん遺伝し、生物のフォルムをも変えていったのだとしたら、想うということは、どんなに強いものなのでしょうか。
ちょっと現実離れした話のようではありますが、仕事も成功も、心から想うことがすべての出発点なのだと、あらためて感じました。
- 10,000時間の法則
工藤 正悟- 高い業績を残すために必要な修練の時間は10,000時間と言われています。
これは仕事でもスポーツでもそうで、10,000時間に達するまでの成果と、10,000時間に達してからの成果を比べると、圧倒的な差が出るというものです。
高い成果を残すのに必要なのは、10,000時間の「修練」であり、そこにただいることではないので、単純に10,000時間分出勤をした社会人が高い成果を残すわけではありません。
ただ、どの行動が修練に当たるのか、何時間やったのかをいちいち覚えて行動する人はいないので、一つの目安として紹介しました。
~10,000時間という目安の使い方~
① 思った成果が出なくてつらいとき→10,000時間経ってないから当たり前か!と開き直る。
② 自信をつけたいとき→これだけ時間を割いた(10,000時間時間を費やした)から出来るだろう!
③ 自分の行動を見直すとき→こんなに頑張ってるのに効果がでない…時間は費やしてるけど行っている内容が修練じゃないかも。
- 「配慮と忍耐が差別(しゃべつ)をもたらす」
齋藤 章子- 『星の王子、禅を語る』という本にかかれていた言葉です。
差別(しゃべつ)とは、仏教用語の一つで、個性の違いのような意味合いで使われるそうです。
仏教の思想の根底には、空=万物は空虚なものであるという思想があり、その空虚な世界に差別をもたらすのが、配慮と忍耐ではないかと書かれていました。
自分で育てた1本のバラと公園のバラの違い、目で見ただけでは同じものなのに、そこには毎日水やりをして枯らさないように気を配る、そのような時間をかけた配慮と忍耐があってこそ、1本のバラは自分にとって特別な存在になるのです。
ビジネスの世界では、数字という目で見えることが大切で、それは正しいのですが、逆に目に見えないこと、配慮と忍耐もまた重要であるのではと感じました。
- ハングリー精神と自分自身を信じる事
榎本 恵亮- 文房具で有名なメーカー、パイロット社が開発したヒット商品に消せるボールペンの「フリクションボール」という商品があります。
この商品は30年間商品開発を行われたそうです。
30年間研究開発を継続することができた理由はなんだったのでしょうか?
1つ目は、「開発者達が自分たちの食い扶持は自分たちで稼げというハングリー精神に溢れていたこと」。
2つ目は、「自分たちが生み出した技術を何としても世の中に広めたいという強い気持ちを持っていたこと」。
3つ目に「自分自身をとことん信じていたこと」。
この3つの信念があり完成をさせる事が出来ました。
この信念はパイロットの社員に限らず優秀な社員や社長も共通してもっている信念でもあるそうです。
自分を信じられない人、自分が描いたビジョンを信じられない人が、他人を説得することも難しければ、他人を巻き込んで事を成し遂げることは難しいとの事です。
またお客様に自信をもってサービス・商品を提供することでお客様に安心感や信頼感も与える事ができるのだと思います。
成功するのに必要な重要な考え方であると感じました。