SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(平成26年9月)
- やりがいとは見つけるものではなく自らの手で「つくる」ものだ
石原 あい- この言葉は、元ライブドア社長の堀江貴文氏の著書にあったものです。
著者が以前、懲役を受けて服役中に与えられた仕事は、無地の紙袋をひたすら折るという仕事でした。
担当から折り方を教わり与えられたノルマは一日50個。
始めはたったの50個、と思ったそうですが、やり始めると意外に難しくノルマを達成するのもギリギリで悔しい結果でした。
どうすればもっと早く、うまく折ることが出来るのか、教わった折り方や手順には無駄があるのか、折り目を付ける時に紙袋の角度を変えてみてはどうか、など色々な自分なりの創意工夫をこらし三日後には79個折ることが出来て単純に楽しいし嬉しいと感じたそうです。
仕事の喜びは、こういう所から始まるのだと思います。
仮説を立てて実践し試行錯誤を繰り返す、そんな能動的なプロセスが与えられた仕事から作り出す仕事へと変わっていく。
やりがいとは、業種や職種で規定されるものではありません。
「仕事をつくる」とは何も新規事業を起こすことだけを指すのではなくこの能動的なプロセス自体が「仕事をつくる」ことだ、と述べています。
やりがいの感じ方は自分の価値観に左右される所が大きいと思います。
人に左右される事なく、この自分基準をしっかりと持ち改めて「自らつくっていく」事の意味を感じた言葉でした。
- たった一人の「あなたのために」
山田 祐子- これは、農業・土木建設・林業等の産業機械メーカー筑水キャニコムの代表取締役会長包行均さんの言葉です。
「ものづくりは演歌だ」というのが、モットーで、ものづくりの出発点は'ぼやき,にあるといい、困っているユーザーの思いに耳を傾け「義理と人情」でものづくりをするのだそうです。
そんな'ぼやき,を拾う為、営業マンにはユーザーの感想をビデオで撮ってくるくることが課されていて、そのビデオの中から生まれた製品もあります。
草刈り機を購入したが、土手は草刈り機が登れないので手で草刈りをしていたというぼやきから、1年がかりで社内の反対を説得して、4輪駆動の草刈り機をつくってしまったという。
その草刈り機を使ってみたお客様は「覚えていてくれたんだ」と大変感激され、当時で140万と高額にもかかわらず購入してくださった。
そして口コミで話が広がり、年間1000台売り上げる程になったそうです。
その後も、たった一人のあなたのためにと作られた製品は増えていき、国内のシェアートップにまでなったということです。
ちょっと、古臭い感じもしますが、ものづくりの原点は「あなたのために」そして「あなたの笑顔をみるために」作り上げていくものなのかなと思いましたので、本日の推薦する言葉としました。
- 知っていても行動しない人が9割
野本 理恵- アイスバケットチャレンジというものを知っていますか?
ALSという難病の周知と寄付を募るアクションの連鎖です。
ネット上やニュースで氷水をかぶった動画が賛否両論ですが、ある友人は指名を受けて氷水をかぶりました。
もちろん寄付もですが。
その時のFBで「みんなこの動画を見ていいねと押したかもしれない。」でも実際に寄付する人が何割だろうか。見て、称賛したり、非難しても結局『行動しない人』が9割だ。多くの人が知っていて行動しない9割になっている」ということです。
これは一例にすぎません。
様々なことの中で「知っていても行動しない9割」にはなりたくないと思います。
人ぞれぞれの小さな行動でつなげていきたいと思い、この言葉を推薦しました。