SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(平成26年5月)
- 改善は巧遅より拙速を尊ぶ
吉田 昇平- これはトヨタの理念の一つで、改善は時間をかけて上手にやるより、ヘタクソでもいいからとにかく早くやるべきだという意味の言葉です。
上手くやろうとすればするほど準備に時間がかかるものです。
時間をかけて上手く出来たとしても、その時間を失ったことによる機会損失を埋められないことも多々あります。
そのため、とにかくまずはやってみて上手くいかないところはその都度直す。
という方法を選ぶことが改善を効率よく進める方法なのです。
- むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく
土肥 宏行- この言葉は小説家・劇作家として有名な井上ひさしさんが、表現者として大事にしていたことです。
「むずかしいことをやさしく」
言うには、中途半端な知ったかぶりではできません。
難しい術語を並べて煙に巻いて誤魔化したり、上辺だけをなぞって子供騙しをしたりでは通用しません。
「やさしいことをふかく」
言うには、その事の目的や本質をきちんと理解している必要があります。
「ふかいことをおもしろく」
言うためには、聞く側の立場に立って考えることができなければなりません。
私たちの仕事は言葉を使いますが、伝えたいことが相手伝わるということが大事です。
言葉を使うに当たって頭の中に入れておきたい言葉でした。
- 「場」を求める
永山 友梨子- これは、アナウンサーの安住紳一郎の資質を示す言葉として用いられた言葉です。
アナウンサーはニュースやバラエティなど様々な場面に応じて言葉を巧みに用いますが、安住さんは自身が元々話術に長けていたという訳ではなく、言葉を巧みに使う方法を意識的に取得したそうです。
彼の相手の話を巧みに引き出す話術は、彼独特の言葉の重みが伴うようになり、自身もその強みを活かせる「場」を求めていると評されています。
このように、自分強みを磨くこと、そしてそれを活かせる場を求めることを反復的に行うことで、自身の置かれた仕組みにおける場の充実を図ろうと考えているそうです。
自分自身の立場に置き換えても、自身の強みを理解し、強みに対する努力の積み重ねを怠らないことで、場の充実を図る事ができるのだと思います。
- 「疑問点をピックアップ」
鈴木 正大- 先日読んだ本に、書いてあったことです。
そこでは、学校の試験と仕事との違いについて、次のように書かれていました。
「学校の試験は、完全な文章であることを前提に、問題を解くものです。一方、不完全な資料であることを前提に、自分で調べていくのが仕事です」。
その本では、仕事をするうえで、相手から与えられた資料を一通り見渡しても、よくわからなかったら、いい意味で「相手がわるい」と思うことも必要と書かれていました。
ここで大事なことは、
「最初からすべてを理解しようとするのではなく、まずは、疑問点がどこにあるのかをピックアップする」
ということです。
これは、すべての仕事に繋がる、仕事をするうえでの第一歩になるのではないかと思います。