SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(平成24年8月)
- わかるには三段階のレベルがある
柴崎 誠- これは㈱ワイキューブ代表安田佳生さんの言葉です。
わかるには、「内容理解」「同感」「共感」の三段階があり、「共感」までいかないと、人はアクションを起こさないのだそうです。
安田さんは常に「言ったことは伝わらない」ということを前提に物事を考え、また、物事を相手に伝える目的は、相手の行動を変えさせるためと考えているのだそうです。
言葉のみで伝えるのか、文章だけでいいのか考えるのも大事ですが、これはあくまでも「内容理解」をしてもらう段階です。
アクションにつながる理解を得るためには感情へのアプロ―チが必要であり、常に意識しておくのは相手の感情だということを忘れてはならないのだそうです。
相手の感情を考え、伝え方を工夫することによって「共感」を得ることが多くなれば、仕事の質も変わってくるのではないでしょうか。
- 長所を見れる人間になりましょう
吉田 昇平- 「多くのものが平均以下だが、誰にも負けない長所が一つある人」と「長所はないが短所もない人」徒党を組んだ時により大きな力を発揮できるのはどちらでしょう?
本当は前者の方であるはずです。
ですが特に日本人は長所を磨くことより短所を補うことを考えがちです。
これは何故なのでしょうか?
答えは簡単です。
集団をまとめる人間が、個性派集団をまとめて導く能力を備えていないために、人の短所に目を向けて減点方式で評価をするからです。
リーダーの資質は動く駒としての資質とは全く異なるということを認識した上で、人の長所に目を向け、それを生かすような配置や割り振りをすることが、リーダーの本当の仕事なのです。
- 大変なのは実行すること
江原 智恵子- 世の中には色々なアイデアやノウハウが無料で公開されており、インターネットで検索すればいつでも簡単に必要な情報が手に入ります。
ある経営者の方は自社で実行して成功したノウハウを公開することに何の問題も感じていません。
成功のノウハウを知るのは簡単ですが実行することこそが難しいということをわかっているからです。
餃子の王将は従業員に飲酒運転の確認を徹底して実行させる為、伝票に「車・自転車確認」というチェックボックスがあるそうです。
従業員に飲酒運転の確認をするように教育しても徹底して実行させることは難しいですが、チェックボックスを作ることで誰でも忘れずに確認することができます。
このように組織が大きくなればなるほど実行を徹底するにはどうしたらよいかの仕組みを考えることも大切になると思います。
- 感想こそ信頼関係の基本となる
丹下 優子- 幻冬舎の見城社長の言葉です。
私達は、相手が発信したことに対して『感想を伝える』ということを避けて通りがちです。
それは何故か?
感想を言うという行為は、相手との良好な関係を崩すかもしれないというリスクもあり、身を呈す覚悟が必要だからだと、見城社長は言っています。
しかしだからこそ、それを恐れず一生懸命に感想を言ってくれる人のことは、一生大事にしようと思うそうです。
とことんその人のことを考え、表面的ではなく率直に相手に向き合うことに、信頼関係の基本があるのかもしれません。
私もなるべく自分の言葉で感想を伝えようと思ってはいますが、まずは大前提として、この人の感想を聞きたい、と思ってもらえるような人に成長しなければと思います。
- 結果ではなく、意識
土肥 宏行- プロゴルファーの宮里藍さん。
アメリカに渡り、思うような活躍ができませでしたが、見事復活しました。
その復活はメンタル面の専任コーチのアドバイスがポイントだったようです。
「できない自分に向き合うこと」
「ゴルフとは、決断しスイングする、それだけのこと」
といったものです。
他の大きな選手のような飛距離を求めてバランスを崩し、結果を求めるあまりに心が折れかかりそうになった彼女の視点を変えたのが、「勝つ」「飛ばす」といった結果にばかり捉われるのでなく、
「どんな意識で試合に臨むか」
「どんな意識でスイングするか」
という気持ちに対するアドバイスでした。
ビジネスの面でも求める結果が得られないことで、モチベーションまで落としてしまうことがあります。
自分の能力を最大に発揮できるようには、能力をさらに高めるためにはどのように意識すればよいか?そういったことも大事なのではないでしょうか?