No.25 考える人と考えない人の結果に、ものすごい差が出る社会 其の一
1990年、日本のGDPは全世界の14%を占めていましたが、現在はだいたい9%。18年後の2030年は4%、38年後の2050年には2%のシェアにまで落ち込むとの予想がされています。こうなると世界から見た場合、日本なんていう国はいったいどこにあるの?と言われてもおかしくない。
さらに問題なのは、働けるのに働こうとしないニートやフリーターが数百万いるという事実です。だいたい日本以外にニートという言葉は存在しないし、最近の新入社員を「宇宙人」と呼ぶ社長まで増えてきた。
さてここからが本題ですが、このような衰退社会でも、我々中小企業は、価格競争をせずに新規顧客をとり続けていかなければなりません。
例えば、あなたの会社が住宅のリフォームを仕事にしている場合、そろそろリフォームでもと思っている顧客に向けて、新聞や折り込みチラシで広告を打ちますね。ところが思っていたより電話が鳴らない、鳴ってもほとんど相見積もりで決まらない・・・、こんな経験少なからずありませんか?
それもそのはず、そろそろリフォームと思っていた顧客のうち、あなたの広告を見てすぐに受話器をとる人は、よっぽど変わった人か、すでに他社も調べつくしている人です。通常は、あなたの会社より安くていいリフォーム会社はないかとネットを使って調べ始めることでしょう。一円だって損したくないというのが人間の心理ですから・・・。
あなたの広告は、顧客に対して他社と比較するという動機づけをしたにすぎないのです。商品そのものに圧倒的な違いがない限り、ここからライバルであるリフォーム会社との本当の価格競争がはじまります。(商品に圧倒的な違いがあると思っているのは、コチラだけの場合も多いですが・・・)顧客の行動心理を読まなければ、広告費を更にかけて、更なる価格競争に挑むことになります。
ここで、考える人と考えない人の結果に大きな差が生じます。では、価格競争せずに新規顧客を獲得する広告宣伝はどうすべきでしょう?次回(9月号)をお楽しみに。