SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(平成24年3月)

改善が改悪になったら、元に戻さず、 さらに改善しましょう

土肥 宏行
ある会社のトップから業務改善の依頼を受け、新しい方法を採用しスタートしました。
改善は順調に進みました。
3年後会社を再び訪問してみると以前より悪い状況になっていました。
話を聞いてみると、「どうも新しいやり方だと仕事がやりにくい」などの不満が出てきて、結局元の方法に戻したのだそうだ。
ある程度効果がでたところで壁にぶつかる。
新しいやり方を導入すれば、慣れたやり方に比べて問題が出るのは当然で、そういった問題を1つずつ解決するのが本来であるのに、「悪いのは新しいやり方」と元のやり方に戻してしまう。
問題があるから変えようとしたのに、変えた結果がまずかったからといって元に戻しては、結局問題を抱えたままになっていないでしょうか。
がむしゃらに戦い、子どものように勝利を祝う

柴崎 誠
F1ドライバーのミハエル・シューマッハはレースで勝つことがあたりまえだったにもかかわらず、優勝するたびに子供のように喜んでいたそうです。
普通の人間だったら勝つことが当たり前という状態でレースをやっていたら、F1レーサーという職業に魅力を失ってもおかしくありません。
全く違うこともやりたくなるような気もします。
もしかしたらこれが勝者ということなのかもしれません。
人からは頂上にたどり着いたように見えても、本人はまだ坂の途中だと思って夢中にやっている。
そして、シューマッハは常に優勝したいと思っていたそうです。
スタートで失敗したり、途中で周回遅れになったとしても、恐ろしいほどの執念で順位を上げていったそうです。
シューマッハのように自分が掲げた目標に向かってどのくらい真剣に向き合うことができたとき、そして目標が達成され、素直に喜べたときが真のプロと呼べるのではないでしょうか。
相手の気持ちに寄り添いながら自分の考えを伝える

吉田 昇平
昨年までプロ野球の中日ドラゴンズの監督をしていた落合監督は、自分の監督という立場の重さを認識した上で、選手に対する言動に非常に繊細に気を使っていたそうです。
例えば、何気ない「頑張れよ」の一言が選手にプレッシャーを与えてしまい、後悔したこともあるそうです。
その中で学んだ良い指導の仕方とは、妙なな気は遣ってはいけないが、選手の動きを観察し、どんな思いを持っているのか、自分をどう成長させたいのかを感じ取ってやり、その意に沿ったアドバイスをすること。
それを最初にすると、それが厳しさを含んだものでも相手が自分を見る目が変わるのだそうです。
そうすることでその後のコミュニケーションが驚くほど円滑になるのだそうです。
中庸を超えよう

永山 史紘
孔子が書いた論語には
「中庸は徳の至れるものなり」
という言葉があります。
意味は
「何事もやりすぎはいけない。逆に遠慮しすぎも良くない。ほどほどに行動することが、最高の人徳である」
というものです。
孔子はとても元気であるが思いやりに欠ける弟子の子路に対して中庸を説いて「過ぎたること」を戒めていました。
しかし一方で時には
「中庸の道を行けない場合は思慮が不足しても片意地なものがいい」
とも言っています。
「中庸というバランスがうまく行かない場合は、意地をはり、必死になって物事にあたることも徳である。」
ということです。
テレビでは自己主張が強い人が目につきます。
なにかうまく行っていないと感じたときは協調性も大切ですが、中庸を超えて、言い争いになるほど議論することも一つの解決方法かもしれません。
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