No.20 スタンプラリー
最近私の顧問先で、社員さんのスタンプラリーが流行りだしました。30スタンプ記入できるカードを社員に一枚ずつ渡しておいて、たとえば一カ月間無遅刻だったらスタンプ1コゲット、営業車を洗車したらスタンプ1コゲット、お客様アンケートに名指しで感謝の声が届いたら一気に3スタンプゲットなどなど、30スタンプ貯まったらご褒美という具合です。子供のころ、夏休みのラジオ体操で首から下げていたアレと同じですね。
ゲット項目は、社長がやってもらいたいことを箇条書きにして好きなように設定すればいいし、全員にご褒美をあげるのが惜しいなら、スタンプの有効期限を決めたり、先着何名とやってもいい。やり方はいくらでもありそうです。
うちの事務所では、毎週月曜日の朝礼で「3分間スピーチ月間MVP賞
を競っています。ご褒美は商品券3,000円ですが、皆ムキになってなかなかいいスピーチをしてきます。(内容はホームページでご覧下さい)
こんな話を持ち出したのも、社員のモチベーションの高さで生産性や会社の儲けに断然差がつく世の中になってきたと思うからです。今まで一生懸命顧客のマーケティングをしてきたのと同じように、社員のマーケティングをするという発想です。マーケティングですから、今この社員は何を考えていて、どんなインセンティブがあるのか?達成感なのか、成長実感なのか、独自性発揮なのか、貢献なのか、実は人によってモチベーションのエンジンは驚くほど違います。社員個々のモチベーションエンジンを無視して、社長の思ったとおりに動かそうとするのはちょっとムリがありますね。
危機感をあおるばかりでは人は動きません。社員一人一人の心のインセンティブに対してもスタンプラリーしていくことが大切です。
余談ですが、スタンプラリーをはじめると、パートさんが辞めなくなるそうです。女の人というのは基本的にケチ・・・いや堅実なので、ご褒美をもらうまでは「何としても」と勝手に粘ってくれるようです。