No.7 一番大切なことは 一番大切なことを 一番大切にすること その1~成果を創りだす人の条件~ 【平成22年1月】

新年明けましておめでとうございます。

昨年国税庁から発表された、H20.4.1~H21.3.31までの会社の黒字の割合(法人数約280万社)は、はじめて3割をきって29.1%まで落ち込み、過去最低を記録しました。

社長の給料の設定額や、対外的な信用を保つ名目で、たな卸を多めに計上したり償却をしなかったりといったことを考えれば、実質の黒字は2割程度ではないかと思います。

新年早々あまり明るい話題ではありませんが、正直この経済環境で、どう手を打ったらいいのかわからない、どうやったら売上げを確保できるのかと悩んでいる社長さんも多いのではないかと思います。

迷ったときには原点回帰などといわれますが、この際①会社にとって一番大切なことは何か、②その一番大切なことにどれだけの時間を意識して投入しているか、③一番大切なことを他のすべてに優先させているか、を検討する必要があるのではないかと思います。

世の中で成果を創りだす人、自分の描いた人生を歩んでいく人は、ここがちょっと違うように思います。自分の一番大切なことにいつも集中しています。

こういうと、「今のうちの会社に一番大切なものは売上げだ。だから、売上げ獲得を最優先でやっている。」という声が聞こえてきそうです。もちろん、売上げは大切に決まっていますが、売上げが上がらないというのは、大切にすべきことを大切にしなかった「結果」にすぎないのです。
一番大切なことはもっともっと根っこに近いところにあるのだと思います。

なぜ、売上げが上がらないのか?とさかのぼって考えていけば、それは品質だったり、技術だったり、商品だったり、サービスだったりするわけですが、もっとさかのぼっていくと、社長自身の考え方だったり、社員一人ひとりの根っこにある仕事に対する考え方だったり、会社の風土そのものに行き着くことだと思います。
得やすいものは失いやすく、得がたいものは失いにくい。

日々の忙しい仕事の中で、私たちは自然と緊急の仕事に対処することばかりに追われ、本当に大切なこと、本当に重要なことに主体的に取り組むことを忘れてしまいます。企業にとっては命取りです。
それは、与えられた仕事に優先順位をつけることではなく、自ら決めた一番大切なことを最優先にすることです。一番大切なことは 一番大切なことを 一番大切にすることです。

次号では、「企業にとって一番大切なこと」を考えてみたいと思います。
2010年という節目の年、みなさまにとって良い年でありますことをお祈りいたします。

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