SMC税理士法人スタッフの推薦する言葉(令和5年12月)
- サービスの省略化から今後を考える
江原 智恵子最近、セルフレジを導入するお店が増えてきました。
飲食店のオーダーもタブレットやQRコードで注文する方式になり人手がだいぶ減っていると思います。
特に大手企業の人手不足に対する対応の早さには驚きます。考えてみると、今までは当たり前のように人からサービスを受けていました。
これからは相手が人ではなく機械になり、少し味気ない気もしますが、人手不足を考えるとこれが新たな時代の常識になっていくのだと思います。これからの時代、お客様のニーズを捉えつつ、人手不足に対応しながら、どのように業務を行っていくのかを真剣に考えていく必要があるのだと感じます。
- お客様は物を買いに来ているのではなく、困りごとを解決しに来ている
土肥 宏行キャンプをする時に近くにあるコメリというホームセンターをよく使います。
キャンプ場の近くはコンビニもない畑しかないような所なのですが、なぜかコメリはある。
こんな所で商売やって、店員もほとんどいないどうやって利益出すの?と思い興味を持ちました。コメリは「農家のコンビニ」と言われているようで、ターゲットは農家さん。
農家を取り込むために、農家支援のために力を集中する。
農家の方に商品から農業経営までアドバイスできるアドバイザーを組織化している。
コメリで扱う商品は棚に置いておけば売れるというものではないので、店での作業を極限まで簡素化し、売り場案内や専門的な商品説明に集中する。店には社員が2人あとはアルバイト。
お金はかけないけど、困りごとを解決するための「人」に教育という形でしっかり金をかけている。
少ない人数で農家の困りごとを解決している。
- 見方を変える
堺 友樹徳川綱吉と聞くと、一般的な印象として【大バカ者】と言われることがあります。
その一つの例として【生類憐みの令】というものがあります。動物を大切にする。 動物に危害を加えてはならない。というものです。これにより【頬に止まった蚊をたたいて殺すと斬首刑にされる】などと思ってしまい、相当民衆にとっては苦しい法律だったと言われています。
しかし、この成果・評価は最近変わってきているそうです。
この時代は、仇討・かたき討ちというものが存在していましたが、動物に危害を加えてはならないのであれば、当然人間に対してもそうだという解釈が広まり、人を殺してはならないという、わたしたちのごく一般的なことが広まるようになりました。
これにより日本国内の人口が急増しました。このように、ある特定のことに、一方のみならず多方面から見ていくと、全く異なる事実が見えてきます。
仕事をするうえでも、悩んでいるときはある一方からの見方に執着しがちです。
全体を見通して考えてみると、悩んでいることの解決にもつながるのではないかと思います。
- 人の気持ちの先を読む
山村 佳恵落語の世界で「気働き」という言葉が使われます。
機転を利かせるという意味です。師匠に弟子入りしたばかりの見習い弟子は毎日師匠から理不尽な要求を突き付けられます。
その経験を通して、人の気持ちを先を読んで機転を利かせて対処する「気働き」のスキルが磨かれます。落語の寄席では毎回客層が異なるため、座布団に座った瞬間にその時にしゃべる演目を瞬時に決めなくてはなりません。
またしゃべっている間でも、お客さんの反応を見ながらしゃべり方を臨機応変に変えていく必要があります。
マニュアルなど作りようがない、アドリブが全ての厳しい世界を生き抜くために「気働き」が必要となるのです