【営業利益率3%を必達する】
~戦略策定会議で「生産性脳の醸成と戦略決定」~

背景

創業45年の食材宅配ビジネス、年商45億、弊税理士法人での税務顧問歴15年、会計参与(社外役員)就任10年。コンビニやスーパー、ドラックストアなどの台頭で、近年では営業力でなかなか売り上げがとれず、利益が出る、出ないも原価率(天候要因など)に大きく左右されていた。

現状分析

過去10年間の売上高・人件費・営業利益を分析すると、売上高はこの10年間で6%程度減少しているが、売上高の推移と営業利益の相関関係はまったくない。売り上げのボリュームに対して人件費の割合が低い年が利益が出て、高い年は利益が出ていない(または赤字)という結果だ。下記のグラフでわかるように、売上に対する人件費の割合(オレンジ)と営業利益(ブルー)はまったく逆の方向に振れている。

営業利益は、原価率を10年間の平均値に再計算した数値

対策は?

基本的には営業会社なので、売り上げを上げることに最大の努力を傾注してきたが、社長以下幹部社員が、売上脳から生産性脳へ思考の舵を切ることを最優先にして、生産性の具体的向上策と中長期的に「誰に何を売るか」という明確な戦略を策定するための「中長期戦略策定会議」を社長・常務・総務部長・営業部長・商品部長、計5名とSMCがファシリテータで開催。

中長期戦略策定会議アジェンダ

戦略(誰に何を売るか)ターゲット(案)

改善のキーワード
  • 売り上げ管理中心から生産性管理中心へ
  • 営業力強化から戦略思考へ

現在

【1】生産性の向上

  • コース数の徹底管理【コース日配300セット以下を抽出し、コース再編成を検討】
  • 支店・営業所ごとの販売員適正人数の徹底管理

【2】戦略

  • 年齢構成比、少子高齢化、核家族化、女性の社会進出、男性の家事進出、共働きなどのライフスタイルの変化に合わせたターゲット顧客の再設定
  • 増客 → 良客 【一回の宅配当たり3人以上】
  • 共働き世代に対するアプローチ 「食材」を売る → 「ライフスタイル」を売る
  • 男性の調理の動機づけ ママ応援 → パパ応援

担当税理士コメント

非常に優れた企業風土を持っている会社ですが、間接的な競合の台頭によって対前年売上100%の達成が困難になっていた。これからは、売上至上主義から生産性至上主義に発想を転換し、売上最大から生産性最大へと舵を切り始めた。
また、すべての顧客をターゲットにすることなく、自社の持ち味(業態)を生かし、ターゲット層を明確にして、そのターゲットに合った商品を個別展開するようになった。販売チラシも商品ごとにライフワークを中心にしたチラシに大幅に改定がされました。

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